2021年7月27日火曜日

武田薬品との提携を拡大しました

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。
 
2021727日、ペプチドリームは武田薬品工業(「武田薬品」)とトランスフェリン受容体結合ペプチドに関するPDC医薬品の創製について提携を拡大することを発表しました(リンク)。
 
武田薬品とは202012月にこのトランスフェリン受容体結合ペプチドについて、神経筋疾患領域における包括的な共同研究および独占的ライセンス契約を締結していました。
 
今般、神経筋疾患に加え中枢神経系(CNS)領域についても共同でPDC医薬品の創製を進めることとなりました。
 
武田薬品にライセンスしたトランスフェリン受容体結合ペプチドは、JCRファーマ株式会社と20162月に開始した共同研究により20195月に創製に成功したものです。
 
トランスフェリン受容体は血液中に存在し鉄の輸送に関わるトランスフェリンを細胞内に取り込む作用を持ち、脳や筋組織に多く存在します。
 
トランスフェリン受容体結合ペプチドはトランスフェリン受容体に特異的に結合する性質を持ち、薬物を脳や筋組織に効率的に運ぶ役割を果たすことが期待されます。
 
また、今回の提携においては一時金の総額についても開示いたしました。今日開示した契約によって発生する契約一時金・マイルストーンフィーとして、総額で最大約3,900億円を受け取る可能性があります。
 
神経筋疾患領域での武田薬品とのパートナーシップが順調に進んでおり、
このようにさらにCNS領域へと提携を拡大できるというのは、
このトランスフェリン受容体結合ペプチドの可能性とペプチドリームの研究開発力への高い評価のあらわれであろうと思っています。

2016年に戦略的提携プログラムとしてスタートしたJCRファーマとの取り組みが進捗し、
今後武田薬品という強力な創薬研究開発パートナーとともに、
本格的なPDC医薬品としての開発が進むこと、大変楽しみに思っています。