2018年7月20日金曜日

ESG情報を当社Webサイトに掲載しました

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。7月19日(木)に「サステイナビリティへの取り組み(ESG)に関する情報開示のお知らせ」をリリースしました。何のことかよくわからないとの問い合わせがありましたので、背景も含めて少し説明します。

現在、機関投資家の投資先企業の選定には、大きな変化が起きています。これまでは足元の業績、キャッシュフローや利益率などの財務情報が企業価値の判断材料として主に使用されて投資が行なわれていたのですが、2008年のリーマン・ショックを契機に反省と見直しが行われ、企業の非財務情報も含めて、中長期的に成長が持続可能な企業かどうかを判断するという動きが主流になっています。企業の非財務情報の判断材料となるものがESGへの取り組みなのです。ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance:企業統治)の英語の頭文字を合わせた言葉です。

これは特別なことではなく、人間の評価と同様だと思います。学生時代を思い出してください。学校での成績と社会性の両面から人物の総合評価がされていたと思います。主要5教科の成績がよくても、クラスで協調性がなく、ルールも守れない人間は、よい社会人として幸福な人生がおくれるかが懸念されるというのに似ています。

ペプチドリームとしては、環境(E)については、当社の中核技術であるPDPSは地球環境に極めて優れた技術という自負がありました。ヒット候補化合物を見つけ出す探索工程は、1本のミニチューブの中のわずか0.1ミリリットル程度の溶液中で行うという今までの常識では考えられないエコシステムだからです。
社会(S)についても、当社の代表取締役社長は米国人であり、従業員の女性比率についても40%と日本の主要製薬企業7社平均(23%)を大きく上回っており、政府が進める性別・国籍などで雇用や人事の社会的差別を行わないダイバーシティ(多様性)経営を実践しながら、雇用を増やし、成長を続けているという自負もありました。
しかし、これらはこれまで当社のホームページ(Webサイト)に情報として開示していませんでしたので、当社のESGに対する取り組みは専門の評価機関のレーティングで、情報なし扱いでゼロに近い評価となっていました。

「開示していないことはやっていないことと同じ」ということは機関投資家との対話で痛感しておりましたので、当社は今年に入り、金城や私を含めた社内4人でESGタクスチームを組み、対応を急ぎました。3月以降は毎週、会議を開催しESGの情報開示ページの作成を進めました。そして7月中旬の完成という目標を達成し、19日にWebサイト上の専用ページとして掲載しました。

今回作成したESGの情報開示は、環境(E)が3つ、社会(S)は4つ、ガバナンス(G)が3つの合計10項目を当社事業にとってマテリアリティ(重要性)の高い優先課題として特定し、それぞれに当社の基本方針と重点取り組みをまとめたものです。

当社の非財務情報であるESGへの取り組みは、優れている点もあると思っていますが、まだこれから改善していく点もたくさんあります。社長メッセージにありますように、当社は今後、サステイナビリティ(持続可能性)への取り組みの重要性を役職員が共有し、全社一丸となって取り組んでいくことを通じて、当社のミッションである「世界中の一人でも多くの方に『ありがとう』と言ってもらえる会社」を実現して参ります。

2018年7月13日金曜日

静岡県沼津市で個人投資家向け会社説明会を開催します

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。8月10日(金)の13時30分から静岡県沼津市で個人投資家向け会社説明会を開催します。場所は沼津リバーサイドホテル 3階 駿河です。当社の講師は会長の窪田が行う予定です。決算発表(8月9日予定)が終わっており、業績についても話ができると思います。

みずほ証券沼津支店に協力していただきます。申込についてはみずほ証券沼津支店にお電話(055-962-1113)でお問い合わせください。沼津市周辺のみなさまのご参加をお待ちしています。

2018年7月10日火曜日

個人投資家向け会社説明会(岡山県倉敷市)18/47

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。7月10日(火)の14時から岡山県倉敷市で個人投資家向け会社説明会を行いました。倉敷市は、今回の西日本集中豪雨(平成30年7月豪雨)で大きな被害が出た地ですので、開催できるか心配でしたが、協力していただいたいちよし証券倉敷支店の助言もあり実施いたしました。

通常は岡山駅と倉敷駅の間は1時間に6~7本のJRが走っているのですが、当日は1時間に1~2本と大幅な間引き運転となっていました。窪田とは「5人でも10人でもやりましょうね」と話していたのですが、50名近い投資家が参加してくださいました。窪田もいつも以上に熱が入っており、質問もたくさん出て、とてもいい会社説明会になったと思います。

大変な中、参加してくださった投資家の皆様、手伝ってくださったいちよし証券の関係者様、ありがとうございました!!

近畿バイオインダストリー振興会議主催セミナーでの講演

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。7月9日(月)にNPO法人 近畿バイオインダストリー振興会議が主催した会場参加型トークセミナーに窪田が講師として参加しました。会場は大阪市北区の大阪大学中之島センターです。参加者は60名強でした。

講師である日経BPの特命編集委員の宮田満氏と当社の窪田がそれぞれ1時間の講演をした後、約50分の会場参加型のフリートークを行いました。マスコミと企業人という立場は違いますが、それぞれ強烈な個性の講師2人が本音で日本バイオの現状、課題及び将来を話しましたので、会場はなかなかの盛り上がりでした。

終了後は名刺交換を求める長蛇の列となりました。窪田は前日の15時頃にパリから戻ってきたのですが、元気はつらつでした。


2018年7月7日土曜日

欧州で機関投資家とIRミーティングをしてきました

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。7月2日から窪田とともにロンドン及びパリで欧州の投資家とIRミーティングを行ってきました。当社の大株主からまったく初めての方を含む14の機関投資家とそれぞれ約1時間の面談をしました(1時間を大幅に超え、ストップがかかることが多かったのですが)。

この海外IRは、昨年の11月頃にSMBC日興証券からロンドンで開催するカンファランスへの参加の提案があり、計画したものでしたが、菅さんの社外取締役退任に関する懸念から株価が下落していた時に、共同創業者であり代表取締役会長である窪田から直に説明できたことは、とてもいいタイミングでのミーティングになったと思います。

菅さんの社外取締役退任の背景を丁寧に説明し、社外取締役を退任しただけで菅さんとの関係は(飲み友達であることも含めて)変わらないこと、当社の事業が順調であること等を説明しましたので、株主の方は安心し、新規の方も当社に強い関心をもっていただけたと思います。

もちろん私も窪田の頑張りを横で見ていただけではありません。当社のカバーアナリストの大半の方から次から次へといただいた電話やメールでの質問にタイムリーにフル対応しました。日本の朝8時はロンドンでは深夜12時ですから7月2日と3日はほぼ24時間対応となりました。

欧州ではMiFIDⅡ(ミフィッド・ツー)と呼ばれる新たな制度(指令)が今年から施行されました。これにより証券会社が上場企業を招いて欧州で開催するカンファランスに対して、機関投資家が話を聞く場合は有料になりました。これまでは無料なので、時間が空いてるから日本から来た会社の話でも聞いてやろうかということもあったようですが、今年からはお金を払ってでも話を聞きたいと機関投資家に思っていただける企業しか欧州でのカンファランスに参加できなくなりました。おかげさまで当社の場合は、面談枠はいっぱいになりました。

当社が開発した創薬開発プラットフォームシステムPDPSを用いたビジネスモデルは、バイオ株の分析や投資に長年の経験・実績がある欧州の機関投資家にも高い評価をいただきました。ミーティングの最後にいずれの企業からもとても満足したと言っていただきました。

あらためて当社の技術とビジネスモデルに自信を深めた海外IRになりました。

2018年6月30日土曜日

菅教授の社外取締役退任について

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。創業者(技術ファウンダー)である菅教授が当社の社外取締役を退任するというニュースに驚かれたと思います。ご心配をかけていると思いますが、今回の辞任の理由は、ニュースリリースに明記しているように、利益相反に準じる関係が生じてしまう懸念を回避するためです。円満退任ですので、ご安心ください。

大学発バイオベンチャーであるペプチドリームは、創業以来、この利益相反に対して厳格に対応してきた会社です。菅研(東京大学の菅教授の研究室)とペプチドリームとは完全に分離し、研究資金についてペプチドリームは菅教授に頼らないこと、菅教授もペプチドリームに研究費を要求しないという明確なルールを設けて厳守してきました。創業者が大学の先生である大学発バイオベンチャーの場合、世間知らずの大学の先生が自分の会社と勘違いし、企業を財布のように考えて、自分の研究費用を出させることがまれに見受けられるのですが、ペプチドリームは利益相反が懸念される行為には最も厳格に対応してきました。

今回のことは、菅教授と他の大学教授との共同研究の成果を活用した新しい会社が設立されることになり、菅教授がそこでも社外取締役を務めることになったことがきっかけです。菅教授がペプチドリームの取締役会等で得た会社の開発戦略や提携交渉等をもう一方の会社で話すということ(及びその逆についても)は、菅教授が2006年7月にペプチドリームの取締役になって12年、ともに歩んできたペプチドリームの人間は全く疑っていませんが、第三者からみるとそのような利益相反に準じる関係が生じてしまうことを懸念する声もあり、李下に冠を正さずということで、その懸念を回避するために、当社の社外取締役を辞任する選択をなさることになりました。

なぜペプチドリームの方を辞任したのかと思われるかもしれません。ニュースリリース中の菅教授のコメントにありますように、菅教授はペプチドリームについては「技術ファウンダーの私からみても、ペプチドリームのもつPDPSは世界無二の技術として熟成しており、多くの大手製薬企業がその価値を極めて高く評価していることを身をもって感じています」と述べておられます。菅教授はビジネス側ではなく、アカデミア側の人間ですから、私は“知的好奇心”という観点から、世界大手製薬企業でその価値の評価が高くなっている熟成した技術より、共同研究から生まれたこれからの技術の方をより面白いとして選ばれたのではないかと推測しています。

ただし、菅教授のコメントを読んでいただくと、菅教授の“ペプチドリーム愛”が続いていることは伝わってくると思いますし、今後についても「新会社がペプチドリームとWin-Winの関係になれるよう邁進していく所存です」と書かれています。なお、今回のニュースリリースの菅教授のコメント、窪田さんのコメントともに、すべて本人が書いたものを一文字も訂正せずに、そのまま記載しています。

菅教授は特殊環状ペプチド(Macrocyclic Peptides/ Constrained Peptides / Pseudo-Nature Peptides)というカテゴリーを創り出した人物として世界的に知られています。菅教授の発表をずっと追っている菅ウォッチャーと呼ばれる研究者は世界的に増加しており、私もアナリスト時代から菅ウォッチャーの1人でした。私が窪田さんにペプチドリームに入るように誘われたときに、最終的に決断したのは菅教授からも一緒にやりましょうと声をかけられたからです。その私が、今年度最後のIR広報ブログで菅教授の社外取締役の退任について書かなければならないことはとてもつらいことです。しかし、社外取締役の肩書はなくなりますが、これからもペプチドリームの創業者であることに変わりはありませんので、このブログでは菅教授について引き続き情報提供をしていきたいと思います。

窪田さんと菅教授がペプチドリームを創業したのが2006年7月3日です。12年前に「たった一人でも良い。病気で苦しんでいる方に『ありがとう』と言ってもらえる仕事がしたい。それがペプチドリームの夢です。」をミッションとする会社として設立されました。いまやPDPSで見いだされたヒット候補化合物をもとにした医薬品開発プログラムが全世界で80を超えて動いており、製品化を目指しています。PDPSを活用した特殊環状ペプチド医薬品が製品化されれば、菅教授のノーベル賞受賞という、もう一つの夢(ドリーム)もほぼ確実になると私は予想しています。

菅教授はこのブログについても書き始めの頃に「岩田さん、ブログの評判いいですよ。どんどん書いてください」と声をかけていただき、励まされました。2018年6月期のIR広報ブログは今回を含めて累計で126となりました。7月からの新年度も当社の活動をなるべくタイムリーに、わかりやすく伝えている努力を続けますので、よろしくお願いいたします。

2018年6月29日金曜日

インターフェックスジャパンでの講演

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。6月27日(水)の15時30分から東京ビッグサイトで開催されたインターフェックスジャパンにおいて当社取締役エグゼクティブ・ヴァイスプレジデントの舛屋がペプチド医薬品開発・製造の最前線というセッションで講演を行いました。講演のタイトルは「特殊環状ペプチド医薬品の現状と未来」です。

会場はほぼ満席でした。約1時間の話でしたが、新しいペプチド合成法がほぼ完成しつつあること、それによりコストの大幅な削減となりペプチド医薬品のハードルが下がるといった内容でした。ペプチド製造に関して「脈々と続く50年の歴史を変える」との力強いコメントがとても印象深かったです。