2021年3月26日金曜日

退任の窪田さんに寄せ書きをプレゼント

 みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。3月24日、株主総会の前日に会場のホテル内において、退任予定の窪田さんに花束と多くの社員による寄せ書きをプレゼントしました。創業以来、約15年の間、ペプチドリームの顔として会社を引っ張っていただきありがとうございました!

窪田さんは、株主総会の終了後に開催した経営説明会の冒頭で、出席いただいた株主さまに向けて約3分のあいさつを行いました。申し訳ございません、私は胸いっぱいで見てましたので写真を撮るのを忘れてしまいました。



第15回定時株主総会を開催しました

 みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。3月25日(木)の10時から当社の第15回定時株主総会をグランドプリンスホテル高輪で開催しました。75名の株主さまがご出席くださいました(昨年より22名減少となりました)。コロナ禍のご時世の中、足を運んでいただいた株主さま、本当にありがとうございます。感謝いたします。

株主さま6名から6つの質問があり、活発な議論の後に3つの議案はいずれも原案どおり承認可決されました。取締役会長の窪田は任期満了に伴い退任しましたが、監査等委員である取締役(社外取締役)に弁護士の宇都宮 純子氏が新たに選任されました。取締役7名の内訳として外国人1名、女性1名となり、政府が求めるダイバーシティ経営の推進にふさわしい陣容となっています。いっそうの企業価値向上に励んでまいりますので、これからもよろしくお願いいたします。

2021年3月23日火曜日

ペプチエイドが新型コロナウイルス感染症治療薬の前臨床試験を開始

 みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。3月23日の11時30分に当社関連会社であるペプチエイド株式会社(以下 ペプチエイド)が「新型コロナウイルス感染症治療薬 PA-001の前臨床試験開始と今後の予定に関して」を発表しましたので紹介します。

ニュースリリースによりますと、ペプチエイドは新型コロナウイルス感染症治療薬の開発候補化合物の特定を完了し、開発候補品「PA-001」の前臨床試験を開始しました。従来型のCOVID-19だけでなく、イギリス変異株にも高い抗ウイルス活性を有する試験結果を、国立感染症研究所との共同研究で確認しているそうです。

今後の開発スケジュールについては、2021年秋をめどにすべての必要な前臨床試験を完了し、2021年中には臨床試験を開始することを予定しています。ペプチエイドが目指す、変異株にも効果が高い新型コロナウイルス感染症治療薬の開発は着実に進んでいるようですね。

2021年3月11日木曜日

株主総会は3月25日の開催を予定しています

 みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。第15回定時株主総会の案内を3月2日に当社ホームページに掲載しました。株主の皆さまには招集通知を発送しましたのでお手元に届いていると思います。

開催日程は3月25日(木曜日)の午前10時スタート、場所は昨年と同じでグランドプリンスホテル高輪(東京都港区高輪3-13-1)の地下1階「プリンスルーム」で行います。今年も株主総会終了後に同会場にて、経営説明会の開催を予定しております。

今回は、新型コロナウイルス感染症が拡大している状況を踏まえ、会場での感染拡大リスクを最小化するために、昨年以上に取り組みを強化しています。主なものとして、ご来場の株主様にマスクの着用および検温をお願いします。また接触感染リスクを避けるために、お土産の配布は取りやめさせていただき、飲み物の提供も控えさせていただきます。

なお、経営説明会の資料は、開催当日中に当社のホームページにて開示します。また経営説明会の質疑応答については昨年同様にサマリー版を後日、当社ホームページに掲載予定です。

この状況下では、ペプチドリームで恒例となっている、経営説明会終了後の当社役員とペプチドリーマーの皆さまとの記念写真の撮影や握手は、今回も中止せざるをえません。窪田さん、菅さんの両創業者の人柄が生み出した、ほほえましい光景であり、個人的にはこの和気あいあいな雰囲気、伝統だけは守っていかなければと思っていたので、とても残念です。

2021年3月10日水曜日

リオのメダリストバージョン「花は咲く」

 みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。みなさんは「花は咲く」という歌をご存知でしょうか。東日本大震災からの復興支援ソングとしてNHKがさまざまなバージョンを制作し、世代や国境を越えて多くに方々に歌い継がれています。

その中の一つとして、2016年にブラジルのリオデジャネイロで開催されたオリンピック・パラリンピックのメダリストによるバージョンが2017年にレコーディングされています。そこに現在当社に所属している車いすラグビーの羽賀 理之(はが・まさゆき)選手も参加しています。歌の開始から1分あたりに登場します。歌の力を感じ、勇気づけられますのでぜひ視聴してください。「花は咲く リオデジャネイロ メダリストバージョン」

2021年3月9日火曜日

ダイヤモンド経営塾のトリ

 みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。3月4日、ホテル椿山荘東京 アンフィシアターにおいて、ダイヤモンド経営塾の講師として講演する、取締役会長の窪田の話を聞きに行きました。

ダイヤモンド経営塾は、ダイヤモンド社がリーダーに必要な「経営の要諦」を学ぶ場として、各界の優れた経営者の話を月に一度、2時間の講義として提供しているものです。第八期(2020年4月~2021年3月)のトリとして窪田が「この国の未来のために 孫子(まごこ)の世代に美田(びでん)を残す」をテーマに講演しました。会場とWEBを合わせて100名近い方が話を聞いたようで、講演終了後にたくさんの質問がきてました。相変わらずの人気です。

キングスカイフロントクイズ

 みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。当社が本社・研究所を置く川崎市殿町地区は国家戦略特区に指定され「キングスカイフロント」と呼ばれています。キングスカイフロントのホームページでキングスカイフロントクイズが2月18日から公開されており、ペプチドリームもクイズ作成に協力しました。

川崎市在住または在学の小学生は、クイズに答えてスタンプを集めると何かしら特典がもらえるそうです。応募期間は今週末の3月12日(金)ですので挑戦してくださいね。

【キングスカイフロントクイズ】


日産化学との共同研究成果である革新的ペプチド製造技術が高い評価を得ました

 みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。当社は3月2日に「革新的ペプチド製造技術に関する共同研究成果について」を発表しました。内容が難しかったのか、このプレスリリースに対する問い合わせはわずかでしたが、科学史に残る重要な技術であると私は思っており、なるべく専門用語を使わずに説明しますのでイメージだけでもつかんでください。

ペプチドは、アミノ酸が2つ以上結合した化合物です。アミノ酸には、人体を構成する20種類のアミノ酸(天然アミノ酸)だけでなく、自然界には人間が人工的に作成したものを含めると1,000種類を超えるアミノ酸が存在しているといわれており、これらは「非天然型アミノ酸(特殊アミノ酸)」と呼ばれています。当社が創薬に用いている特殊環状ペプチドは、天然アミノ酸と非天然型アミノ酸を自在に結合させ、環状にしたものです。

特殊アミノ酸の中でも創薬において重要な役割を果たすものが「N-メチルアミノ酸をはじめとするN-アルキルアミノ酸」です。N-アルキルアミノ酸を含む特殊環状ペプチドは、通常のペプチドと比べて、標的分子に強く結合ができ、膜透過性を有し、免疫原性が低く、生体内で安定であるという特徴を有しています。

今回、当社と日産化学との共同研究により確立された技術は、このN-アルキルアミノ酸を含む特殊ペプチドの製造を“無保護”で、しかも“実用的なレベル”で実現した世界初の快挙なのです。

無保護とは何かを説明します。Aというアミノ酸とBというアミノ酸を結合させてABというペプチドを化学合成する場合、結合する部位によっては性質の異なるペプチドができてしまいます。そこで、目的とするペプチドを合成する場合には、決まった部位だけに結合するように、他に結合する可能性のある部位をマスクする必要があります。このマスクとして用いられているものが保護基と呼ばれる化合物です。現状の製造工程においては、保護基をつけたAというアミノ酸に、保護基をつけたBというアミノ酸を結合させ、その後に保護基を外す(脱保護)という工程でABというペプチドを化学合成しています。つまり、ペプチドを化学的に合成する場合には、「保護」と「脱保護」を繰り返しながらアミノ酸を順番につなげていかなければなりません。

これが当社と日産化学の共同研究の成果により、保護基がついていない無保護アミノ酸、しかも「N-メチルアミノ酸をはじめとするN-アルキルアミノ酸」についても直接連結させることができるようになりました。人間に例えると、個性的な性格で結婚がうまくいかなかったBさん(N-アルキルアミノ酸)をAさんと結婚させるために、世話好きでちょっと強引な仲人(日産化学が開発した縮合剤)とBさんをやんわり説得する友人(シリル化剤)の連携で結婚させるというイメージです。「保護」及び「脱保護」の工程がいらなくなりますので、大幅な時間の短縮、コスト削減、脱保護で使用する溶媒等もいらなくなるので環境にも優しい、いいことづくめの技術に仕上がりました。

これゆえに、化学業界の専門家が最新の研究論文から注目すべき技術を紹介する雑誌であるSynfacts誌において、有機合成界における世界的な権威である山本尚教授により、本技術がペプチド化学における重要な新規技術であると高く評価されたのです。

2021年3月1日月曜日

小野薬品工業と新規契約を締結しました

 みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。当社は3月1日の15時30分に「小野薬品とのPDPS自動化プラットフォームの運用に関する非独占的ライセンス許諾契約締結のお知らせ」を発表しました。

本契約に伴い、当社は技術ライセンス料(契約一時金)を受領します(金額は非開示、2021年12月期第1四半期の売上高に計上されます)。

PDPS自動化プラットフォームとは、これまで手作業で行っていたペプチドリーム独自の創薬開発プラットフォームシステム:PDPSによる医薬品候補化合物の探索(スクリーニング)工程の一部を自動化したものです。自動分注機では世界トップシェアのTecan(テカン)社との共同開発により、Tecan社のラボオートメーションに搭載し、標的分子(ターゲットタンパク質)をセットすることで一連のスクリーニングプロセスが自動で行われる自動化装置として仕上げました。これにより、一つ一つのプログラムのスピード向上とともに、並行して実施できるスクリーニングアプローチを増やすことが可能となり、取得できるヒット候補化合物の質的向上も期待できます。

PDPS自動化プラットフォームの運用に関する契約は、昨年12月に発表した大鵬薬品工業に次ぐ2社目となります。当社の新たな創薬パートナー企業となりました小野薬品工業は、世界初のPD-1免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」の研究開発で世界的に有名な会社であり、独創的かつ革新的な新薬を創製し、世界のフィールドで闘えるグローバルスペシャリティファーマを目指されています。

小野薬品工業の取締役常務執行役員研究本部長 滝野十一氏から「当社は、ペプチドリーム社のPDPS自動化プラットフォームを高く評価しています。本プラットフォームを利用し、アンメット医療ニーズを満たす革新的な新薬を患者さんに一日でも早く届けることで社会的存在価値を一層高めてまいります。」とのコメントをいただいております。