みなさま、こんにちは。IR広報部 沖本です。
本日、2022年12月期の決算説明会Q&Aを公開しました(リンク)。
QAの一部をご紹介させていただくと、「2022年12月期決算について」でもお伝えさせて頂いた通り、前期はMerck社やLilly社との提携が予想以上に大型化したことにより、期初の売上・利益予想を上振れることになりました。契約金額(契約一時金)の考え方としては単純化すると、①ターゲット単価 × ②対象となるターゲット数 ということで決まるのですが、近年の契約金額の大型化については①も②も大きくなっているという背景があります。
①ターゲット単価について
ターゲット単価が大きくなっている要因としては、すでにPDCのモジュールとなるペプチドをペプチドリームが自社で取得し、関連するデータも保有しているということがあります。ゼロから共同ではじめる共同開発研究と比較して、化合物のライセンス契約により近くなっているということです(すでにリード化合物相当の段階で始めているというイメージです)。
さらに、業界の中で PDC 領域への注目が高まっていることで有利な交渉ができているという背景もあります。
②対象ターゲットについて
交渉を進めていく中で、PDCの可能性について交渉先の理解が深まるにつれ、対象ターゲットが増えることで、契約金額が当初の想定より大きくなります。
また、契約一時金だけでなく、下流の研究・開発マイルストーンフィーやロイヤリティの条件も大きくなっています。
さらにPDCの契約の特徴として契約時にはある程度開発が進んでいるので、より早く次のマイルストーンを達成できることも期待しています。
PDCの提携については1つのペプチドから複数の契約を産み出せるという面もあり、これはまた別途ご説明させていただきます。