2018年12月30日日曜日

よいお年を!

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。28日(金)は大納会、2018年の取引が終了しました。29日の日本経済新聞朝刊によると、日経平均株価は17年末比で12%下落、年間の下落は7年ぶりとなったそうです。

一方、当社の2018年の年間株価については、初値が3,930円、高値は5,780円、安値が3,290円、終値は4,340円となり、終値は17年末(3,860円)比で12.4%の上昇となりました。IR広報担当として満足しているわけではありませんが、4年連続で2ケタ上昇を維持することができました。

みなさま、今年もIR広報ブログを読んでいただき、ありがとうございました。よいお年をお迎えください。当社は“ワクワク感”を与え続けることができる企業であり続けたいと思っています。来年もどうかよろしくお願いいたします。

2018年12月27日木曜日

ミラバイオロジクスとの契約締結

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。当社は20日(木)の15時30分に、「ミラバイオロジクス株式会社とのPDPS技術の一部ライセンス実施許諾契約締結に関するお知らせ」を発表しました。

ミラバイオロジクスは、当社の創業者の一人である菅教授が取締役として参加している次世代バイオ医薬品の開発を行う創薬ベンチャー企業です(ペプチド医薬品の開発は行いません)。ミラバイオロジクスの創薬基盤技術:LassoGraft Technologyに関する詳しい説明が現時点ではできないのが残念ですが、「PDPS技術の一部ライセンス」という表現に複数のアナリスト・投資家から質問がきましたので少しだけ説明します。

PDPSは、人間の体を構成している20種類のアミノ酸(今回のニュースリリースの文面では「タンパク質性アミノ酸」、パトリックのコメントでは「天然アミノ酸」と記載しています)と自然界に存在する(人間が作り出したものを含む)数百種類もの特殊アミノ酸(非天然型アミノ酸)を自在に組み合わせて、環状にした特殊環状ペプチドを数兆種類作成し、この中から標的タンパク質に強く結合する活性種を迅速に探索できるようにした、複数の特許技術を組み合わせたシステム技術です。今回の「PDPS技術の一部ライセンス」とは、特殊アミノ酸は使用せずに「タンパク質性アミノ酸(または天然アミノ酸)」だけを用いた環状ペプチドを用いるということです。当社の代名詞ともいえる特殊環状ペプチドは使用しません。ミラバイオロジクスは標的タンパク質と強い親和性を有する「タンパク性アミノ酸からなるペプチド」を探索し、その配列情報を活用して次世代バイオ医薬品の開発を目指します。

当社としては、菅教授が取締役としておられる会社であっても、PDPS技術の特許の一部に関する実施許諾契約を行うのですから、事業が進捗した場合はその対価をきっちりといただく契約となっております。

本年6月29日に菅教授が当社の社外取締役を退任するというニュースを発表した際に、そのニュースリリースの中に菅教授のコメントが記載されています。そこには「PDPSの一部を活用する新会社がペプチドリームとWin-Winの関係になれるよう邁進していく所存です」と書かれています。両社ともにそういう関係を望んでおり、私も今後の進展をしっかりと見守っていきたいと思っています。

2018年12月26日水曜日

米メルク社から2回目の技術ライセンス料を受領

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。当社は20日(木)の15時30分に、「米メルク社による当社創薬開発プラットフォームシステム:PDPS運用開始のお知らせ」を発表しました。

当社のビジネスは、製薬企業とまず、PDPSを用いた創薬共同研究開発契約を締結します(現在の契約締結企業は19社です)。製薬企業が薬にしたい創薬ターゲット(標的タンパク)を当社に提供し、当社が数兆種類の特殊ペプチドの中から創薬ターゲットに強く結合する特殊ペプチドを見出し、それをヒット候補化合物へと最適化する作業を行い、共同で医薬品候補化合物へと研究開発を進めていきます。ただし、創薬共同研究開発契約には2つの制約があります。1つ目はリスク分散の観点から1社に大きく偏らないように1社あたりのプログラム数を制限していること、2つ目は創薬ターゲットの制限です。新規に契約した会社が、ある創薬ターゲットでの開発を希望しても、すでに既存の会社とその創薬ターゲットで創薬共同研究開発を開始している場合は、先に契約した企業を優先して断ることになります。

そこで、創薬共同研究開発を実際に行い、この将来性を体感した企業の中には、新たな契約金を支払ってでもPDPSを自社の研究所で自由に使って数や創薬ターゲットの制限なく創薬開発を行いたいとの要望がうまれることになりました。そのような要望に対して、当社はPDPSを非独占的にライセンス許諾する契約(技術貸与)による新たなビジネスも行っているのです。現在、この契約を締結している企業は6社です。

米メルク社は2018年6月に、このPDPSの非独占的ライセンス許諾契約を締結しています。当社は契約締結時に契約一時金(技術ライセンス料)を受領しています(2018年6月期第4四半期の売上高に計上済)。そして今回、技術移管の第一ステップが順調に終了したことで2回目の技術ライセンス料を受領することになりました(2019年6月期第2四半期の売上高に計上されます)。今後、技術移管に関して設定したクライテリアを達成した場合は3回目の技術ライセンス料を得ることができます。各段階における金額は非開示ですが、2019年6月期の通期業績予想の達成に向けて一歩前進があったといえます。

12月3日にニュースリリースしましたように、米メルク社とは2015年4月に創薬共同研究開発契約を締結し、その後に順次開始した5つのプログラムでヒット化合物が見つかり、そのうちの1つはリード化合物として認定されています。PDPSの特性を理解し、使いこなしている企業と考えられます。今回の技術移管の第一ステップの終了により、さらに理解が深まることが予想されるため今後、これまで以上のペースでPDPSを用いた創薬開発に取り組んでいただけるのではと期待しております。

2018年12月21日金曜日

特殊ペプチドを用いた新たな診断/治療薬の共同研究開発に着手します

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。当社は12月18日に「特殊ペプチド技術を用いた新たなセラノスティクスの実現に向けた戦略的共同研究開発および商業化に関する覚書締結のお知らせ」をリリースしました。

何を目指しているのかというと、新たながん治療として世界的に注目が集まっている、RI(ラジオアイソトープ:放射性同位体)を用いた、診断と治療を一体化した医療(セラノティクスといいます)を、放射性医薬品の国内トップメーカーである日本メジフィジックス株式会社と、戦略的提携を行い共同研究開発することで実現しようというものです。

まだわかりにくいと思いますので、私がこの薬剤のメカニズムを聞いて思い浮かべたイメージをお伝えします。先週、テレビでシンゴジラの映画の放送をしてましたが、東京に上陸したゴジラを殺すために核を乗せたミサイルを使用したいのですが、従来の技術ではゴジラと共に東京23区も火の海になるので使用できませんでした。そこで新たな技術として、強力な放射線でありながらも到達した近辺のみで威力を発揮するα線を搭載したミサイルをゴジラ細胞特異的に到達するミサイルとして開発します。α線がゴジラ細胞のDNAだけを切断することでゴジラを死滅させるというものです。周辺に影響を与えることはありません。仮にゴジラが転移能力をもって日本の各所に同時多発的に出現しても対応できるというイメージです(私のイメージです)。

当社の特殊ペプチドは、狙った標的分子のところに到達し強く結合するという特性を持っています。今回はその能力を特定のがん細胞の表面にある標的分子へRIを届ける運び屋として活用するのです(RI標識したカーゴペプチドといいます)。ピンポイントでの医療の実現に、高い特異性を持った特殊ペプチドの果たす役割は大きくなるだろうことが予測されます。

セラノスティクスの概念とは、標的分子は同じで、カーゴペプチドも同じ、診断と治療でRIを変えるというコンセプトです。将来的には開発期間の短縮効果も出ると思います。

RIは放射線を放出する物質です。ごく微量とはいえ被爆国である日本人としては、「えっ、放射性物質を体内に入れるの」と思われるかもしれません。しかし、診断分野ではRIを活用した医療が広く普及しています。一方、治療用途としては、標的分子を発現している悪性のがん細胞のDNAだけを切断するために放射線を使用するため、強いDNA切断能を持つα(アルファ)線などを放出するRIを用いることになります。これは使い方によっては、がん細胞だけを死滅させる効果が期待できる一方で、標的分子への正しく届けることができなければ周辺の正常細胞に影響がでてしまうため、開発が進まない状況が続いていました。

ここを目指します。抗体を運び屋としてこの分野の開発を進めている企業はありますが、特殊ペプチドで開発に着手している企業はありません。世界初の試みとなります。特殊ペプチドは、抗体と比べて製造コストの面、薬物動態のコントロールの面などから優位性が高いと考えられます。医療におけるムダを排除するために個別化医療のニーズは高まっています。今回の戦略的共同研究開発はこれに応える分野と思います。

2018年12月20日木曜日

個人投資家向け会社説明会(高知県高知市)22/47

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。12月18日(火)の13時30分から高知県高知市にあるちより街テラス会議室において個人投資家向け会社説明会を開催しました。講師は会長の窪田が行いました。約30名の投資家が来られました。質疑応答の際に、質問者から質問の前に株式公開時から当社株をずっと投資、保有しておりその運用益で息子に東京・吉祥寺に家を買ってあげたというエピソードの紹介があり、会場がわきました。香川県から夫婦で来られたという熱心な方もおられました。ご参加いただいた皆さま、開催に協力していただいた香川証券高知支店の関係者に感謝いたします。

2018年の個人投資家向け会社説明会はこれで終わりです。来年についても47都道府県すべてでの開催を目指して積極的に進めていきます。すでに札幌、神戸、秋田、仙台での開催が決まっています。日程については順次ご案内していきますので、よろしくお願いします!

2018年12月18日火曜日

個人投資家向け会社説明会(滋賀県東近江市)21/47

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。12月17日(月)の14時から滋賀県東近江市八日市にあるエース証券八日市支店の2階ホールにおいて、個人投資家向け会社説明会を開催しました。講師は会長の窪田が行いました。寒かったにもかかわらず、75名もの投資家が来られ、会場はほぼ満席となりました。質問は3名からいただき、終了後も多くの方が窪田や私のところに質問に来られ、複数の方々と記念写真を取りました。ブログを見て県外から来られた方も複数おられました。

開催に協力していただいたエース証券八日市支店は、みなさん笑顔で対応していただき、とても気持ちのいい支店でした。ありがとうございました。

2018年12月11日火曜日

海外IR 米国

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。先週、当社の代表取締役社長・CEOのパトリックと取締役副社長の金城の2人が、米国で機関投資家とのIRミーティングを行ってきました。すでに株主の機関投資家から、初めて当社の話を聞く機関投資家まで、様々な投資家に対して当社の技術、ビジネスモデル及び成長戦略等を説明してきました。

昨日、両者から報告を受けましたが、とても充実した時間を過ごしたと言ってました。社長が米国人であり、ほぼ創業メンバーだということは、海外IRにおける当社の強みだなとあらためて感じました。

2018年12月4日火曜日

米メルク社から3つのマイルストーン収入

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。12月3日(月)の15時30分に、当社は米国Merck&Co.,Inc.(以下 米メルク社)との「創薬共同研究開発プログラムに係る3つのクライテリア達成のお知らせ」を発表しました。

3つのプログラムで、あらかじめ設定していたクライテリアを満たしたことから、それぞれマイルストーンフィー(目標達成報奨金)を受け取ることになりました。マイルストーンフィーは2019年6月期第2四半期の売上高に計上されます(金額は非開示です)。

米メルク社が開発を目指す創薬ターゲットに対して5つのプログラムで順調な進捗が明らかになりました。私は今回の報告を受けて、米メルク社にはPDPSから得られた特殊環状ペプチドを用いた創薬の経験、知識、ノウハウが着実に蓄積されているなと感じています。各プログラムのさらなる進捗と、それに伴う新たなマイルストーン達成の報告を楽しみにしたいと思います。

2018年12月3日月曜日

ウィルチェアラグビー・羽賀選手の入社

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。ウィルチェアラグビー(車いすラグビー)の羽賀理之(はが・まさゆき)選手が本日12月3日付で当社に入社しました。当社にとって2018年1月に入社した田邉耕一選手に続き、2人目のアスリート選手の入社となります。

羽賀選手は2016年のリオパラリンピックで日本代表に選出(銅メダルを獲得)、2018年にオーストラリアのシドニーで開催された世界選手権でも日本代表として活躍しています(金メダル獲得に貢献しました!)。

チームプレーで夢に向かってまい進する姿勢は当社のビジネススタイルと共通するところが多く、当社は当社社員となった羽賀選手の活動も全社一丸となって支援、応援していきたいと考えています。