2020年8月31日月曜日

株主通信

 みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。当社では株主の皆さまに、年に2回、株主通信という小冊子をお送りしています。本日、発送の予定ですので今週中に株主の皆さまのお手元に届くと思います。

冒頭は「困難な時代でも着実な成長」という見出しの社長あいさつです。ぜひ目を通してください。なお、昨年10月にある個人株主様から「株主宛に送られてくる封筒の宛名のセロハンですが、燃えないゴミのため分別しなければいけないので、面倒ですしエコでもないので燃える素材に変更して下さい」とのメールが届きました。当社では今回、早速対応し、“窓を剥がさずこのまま古紙としてリサイクルできます”という環境に優しい封筒に変更しました。

2020年8月17日月曜日

RayzeBio社とのペプチド放射性医薬品に関する戦略的共同研究開発

 みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。当社は8月4日に米国カリフォルニア州サンディエゴに本拠を置くRayzeBio Inc(レイズバイオ社)との間で、ペプチド放射性医薬品の創製に関する戦略的共同研究開発契約を締結しました。

がん治療分野において、放射性医薬品の高い抗腫瘍効果への関心が高まっています。スイス・ノバルティス社が2018年1月に買収した放射性医薬品会社のAdvanced Accelerator Applications(AAA社)が開発した「Lutathera(ルタセラ)」は、β線を放出するルテチウム(Lu177)という放射線核種を用いた放射性医薬品ですが、2019年の売上高は前年比約2.6倍となる441百万米ドル(約480億円)と伸びており、ノバルティス社の業績のけん引役の一つとなっています。

当社が目指すペプチド放射性医薬品とは、当社がPDPSを用いて同定及び最適化した特殊ペプチドを“運び屋”として、がん細胞の殺傷能力の高い放射線核種(アクチニウムやルテチウム等)をがん細胞に存在する標的分子まで運ぶことで、がん細胞周辺の正常細胞を傷つけることなく、ピンポイントでがん細胞だけを殺傷する治療薬です。個人的には、がん治療薬で課題となっている薬剤耐性の問題も解決するポテンシャルをもっているとみております。

当社はペプチド放射性医薬品領域において、2018年に日本メジフィジックス社と、2019年にスイス・ノバルティス社と共同研究開発契約を締結しており、今回のレイズバイオ社との契約で、日米欧三極での共同研究開発のインフラが整いました。放射性医薬品は扱いが難しく、半減期が短いこともあり、今回の契約は当社が戦略的に取り組みを進めているペプチド放射性医薬品分野において、リーディングカンパニーとしての当社の優位性をさらに強化するものと考えております。

2020年8月16日日曜日

決算発表後の機関投資家ミーティング

 みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。決算発表および決算説明会の翌週である8月10日の週は、国内外の機関投資家とのミーティングを社長のパトリック、副社長の金城と分担または一緒に対応しました。すべてが電話会議またはウェブ会議です。この一週間で合計31社、45名とミーティングを行いました。ロンドンの機関投資家からは翌日にパトリック宛に時間をオーバーしてすべての質問に答えたことに対するお礼のメールも届きました。いずれも当社に対する理解が深まったいいミーティングができたと思っております。

2020年8月8日土曜日

決算説明会を開催しました

 みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。8月7日(金)の15時から2020年12月期第2四半期の機関投資家・アナリスト向け決算説明会を、代表取締役社長のパトリックと取締役副社長の金城の出席のもと、開催しました。

当社としては、初めてとなる電話会議システムによる決算説明会(決算カンファランスコール)でしたので、途中で機器の不具合が起こらないか心配しながらの開催でしたが、100名近い参加をいただき、問題なく進みました。金城が約30分説明した後に質疑応答に入りましたが、質問が10名(アナリスト9名、マスコミ1名)もの方からあり、予定時間を少しばかりオーバーしてしまいました。

決算説明会に使用した資料は、当日の11時30分に当社ウェブサイトに公開しましたのでご覧ください。決算説明会については、質疑応答を含めた内容を音声で当社ウェブサイトに公開する予定で現在準備中です。来週前半を予定しておりますので、しばらくお待ちください。

2020年12月期第2四半期決算を発表

 みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。8月6日(木)の15時30分に2020年12月期第2四半期決算を発表しました。

当社は決算期を6月から12月に変更しているため、比較はできませんが、2020年12月期第2四半期の決算は、上半期の決算としては過去最高の売上高および利益となっております。ただし、当社の業績に関して、現在のビジネスモデルにおいては、四半期ごとの決算や前年同期との比較はあまり意味をもちません。1年間を通しての通期業績で判断していただきたいと考えております。

新型コロナウイルス感染症の拡大は、当社の事業運営に一部影響を及ぼしています。期初予想では上半期に売上高を計上できると予想していた案件の一部が下半期以降に期ズレとなっています。今年の2月14日に開催した決算説明会で司会をした私は、次回の中間決算説明会の開催日が8月7日だと紹介した際に「多分、今回よりも、もっとわくわくするような話が聞けると思います」とひとこと付け加えました。残念ながら、想定外の新型コロナウイルスの感染拡大による向かい風を受けて、私が想定していた“もっとわくわく”も期ズレ(※消滅したわけではなく期ズレ)となりました。

ただし、コロナ禍においては悪いことばかりではなく、契約交渉において、企業によっては契約交渉の担当者・責任者が在宅勤務で時間ができ、交渉する機会と時間が増えたことにより契約締結までの期間が短くなる可能性のある案件も出てきています。また、期初予想には入ってなかった新型コロナウイルス治療薬に関する案件の話や期ズレ案件の詰めも進んでおり、現時点では公表している2020年12月期通期業績予想は射程圏内と考えております。期初に発表した過去最高の売上高、利益を達成する通期業績予想は変更しておりません。

想定外の厳しい環境の時こそ、企業としての真価が問われると考えております。コロナ禍における当社の新たな成長を見守っていただきたいと希望しております。