2022年9月29日木曜日

富士レビオHDと技術ライセンスの契約を締結しました

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。

2022/9/29に臨床検査薬のリーディングカンパニーである富士レビオ・ホールディングスとPDPS自動化プラットフォームの運用に関する非独占的ライセンス許諾契約を締結しました(リンク)。

ペプチドリームはこれまで10社と技術ライセンス契約を締結しましたが、治療薬や体内に投与する診断薬が中心でした。今回、体外で使用される臨床検査薬用途に特化したPDPSの技術ライセンスとして初めてのケースにあたります。

臨床検査薬の中でも免疫検査は抗原抗体反応を利用して迅速・高感度に疾患マーカーや細菌・ウイルスなどを検出することができます。
今回の契約の狙いとして、抗体同様にターゲットに対して高い結合性・選択性を持つペプチドを活用することで様々なターゲットに対する検査薬を開発できるのではないかと考えられます。ペプチドは抗体と比較すると温度管理が簡易で、製造や物流のコストを抑えられる可能性もあります。

治療薬の分野だけではなく、たとえば今回のケースである臨床検査薬やペプチグロースで目指している細胞培養のための成長因子の代替のように、PDPS技術から生まれるペプチドの応用範囲がさらに広がることを期待しています。

どうぞよろしくお願いいたします。

こちらもご覧ください
2021/3/1 小野薬品工業と新規契約を締結しました

2022年9月26日月曜日

今日はありがとうございました

 みなさま、こんばんは。IR広報部の沖本です。

本日は個人投資家向けオンライン会社説明会に多数の方にご参加いただき、また、想定以上に多くのご質問を頂きありがとうございました。

お聞き苦しい点や、お答えできなかった質問があった点、大変失礼いたしました。

質問に対する回答についてはブログでも追ってさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

2022年9月22日木曜日

MergermarketのM&A Awardを受賞しました

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。

2022/9/16M&A専門のグローバルメディアであるMergermarketが選定するジャパンM&AアワードのPharmaceuticals, Medical and Biotech M&A Deal of the Yearを受賞しました(リンク)。

これはMergermarketのデータ分析および審査員による審査により2022年の日本の優れたM&Aを選定するもので、ヘルスケア領域において、ペプチドリームによる富士フイルム富山化学の放射性医薬品事業の取得がベストディールとして選ばれたということです。ペプチドリームの持つペプチドの技術と、放射性医薬品事業が組み合わされることであらたな価値が創造される点をご評価いただきました。

なお、「M&A Deal of the Year」は、ENEOSによるジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社の株式取得ということでした。

また、昨年にはLocust WalkJapan Top M&A Deal of the Yearも受賞しました。これは製薬業界におけるライセンスイン/ライセンスアウト/M&Aについて国内の業界関係者200名の意見をもとに選出された賞で、2015年以来実施されているそうです。

 


ペプチドリームとPDRファーマとしては、今後いかにシナジーを出し、ペプチドリームグループならではのユニークな提携により成長軌道に乗せていくことが重要だと考えています。

どうぞよろしくお願いいたします。

中間株主通信をアップしました

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。

2022/9/16202212月期の中間株主通信をウェブサイトに掲載しました(リンク)。

パトリック社長からのメッセージでは上期業績の振り返りや今期の見通し、放射性医薬品事業の今後の成長イメージをご説明しています。また、PDRファーマ 棚橋社長よりメッセージを掲載させていただきました。

ぜひご覧頂けたらと思います。

ペプチドリームではペーパーレス化を進めており、今回も前回同様ウェブでの掲載とさせていただきましたが、紙面でご希望される場合はお電話またはホームページのInfoからご連絡いただけたら郵送させていただきます。

どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。

2022年9月20日火曜日

ペプチドリーム 舛屋と宮田満氏の対談がウェブで公開されました

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。

2022/9/8LINK-Jの主催で実施されたペプチドリーム 舛屋と宮田満氏の対談の動画が公開されました(リンク)。

これは2022/4より開始されたオンラインシリーズ「Miyamans Venture Talk」の第3回にあたり、サイエンスライター 宮田 満氏が今注目のライフサイエンスベンチャーの経営者から事業内容のポイントや今後のベンチャーストーリーを訊ねていくというものです。

ペプチドリームの現状について宮田氏は「第2の創業」、創薬支援の会社から医薬品を作れる会社になっていくと、まさにペプチドリームが思っている通りに表現して下さいました。ペプチドリームでは組織体制の拡充を行い、創薬活動において動物実験以外は社内で実施できる体制になっている、という今の姿を舛屋から説明させていただきました。

ぜひご視聴頂けたらと思います。よろしくお願いいたします。

個人投資家向け会社説明会を開催します

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。

2022/9/26に個人投資家向けオンライン会社説明会を開催させていただきます(リンク)。

PDPSの技術内容、ビジネスモデルの進化の方向性、主要プログラムの概要、今後の業績見通しなどにつきご説明させていただく予定です。

みなさまのご参加をお待ちしています。どうぞよろしくお願いいたします。

2022年9月14日水曜日

RayzeBio社の進捗

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。

2022/9/13にペプチドリームの戦略的提携先であるRayzeBio社が資金調達と臨床開発の進捗に関するプレスリリースを行いました(リンク)。

今回RayzeBio社はシリーズDの資金調達として、Viking Global InvestorsSofinnova InvestmentsWellington Managementなど、ベンチャーキャピタルやクロスオーバー投資家から総額160百万ドルを実施しました。設立以来の調達総額は418百万ドルとなります。

また、リードプログラムであるRYZ101が現在膵消化管神経内分泌腫瘍(GEP-NET)患者を対象にP1b/3試験を実施中であり(※1)、来年には早くもP3に入る見通しであることも開示されました。RYZ101はアルファ線を放出する放射性核種であるAc(アクチニウム)をSSTR(ソマトスタチン受容体)に対してターゲティングしている次世代型の放射性治療薬候補品です。

このRYZ101についてさらに、SSTRを発現している進展型小細胞肺がん(ES-SCLC, extensive stage small cell lung cancer)を対象とした試験(※2)も開始する予定ということです。

1 神経内分泌腫瘍はさまざまな臓器に分布する神経内分泌細胞の腫瘍ですが、そのなかでも膵臓や消化管に発生した腫瘍に対し、ルタテラなどルテシウム(ベータ線を放出)を用いた治療を実施後に進行してしまった患者さんが対象となっています。

2 標準治療との併用によるファーストライン治療に対する試験です。

RYZ101Acを用いた放射性治療薬として最初に承認される薬剤になることを目指しています。

RayzeBio社はペプチドリームと共同でペプチドを用いた次世代の放射性医薬品を複数開発しています。RayzeBio社が資金調達に成功し、リードプログラムも順調に進んでいるというニュースはペプチドリームとのプログラムにとっても非常にプラスであると考えています。

どうぞよろしくお願いいたします。

2022年9月6日火曜日

PD-L1阻害ペプチドの特徴

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。

2022年Q2決算説明会で、ペプチドリームとBMS社が共同研究開発を実施しているPD-L1阻害ペプチドの優位性について説明させていただきました。

BMS社Opdivo®(オプジーボ)という免疫チェックポイント阻害剤を持っているなか、次世代品としてPD-L1阻害ペプチドのフェーズ1試験を2022/4より開始しました。Opdivo®は抗PD-1抗体という抗体医薬品ですが、現在市場に出ている抗体の免疫チェックポイント阻害剤には以下のような性質があり、次世代品のベネフィットがあると考えられます

体内動態の制御

抗体は分子量が大きいため、一般的に体内滞留性が高いと言われています。Opdivo®は投与後100125日体内にとどまるということです(※1)。

1 Drugs.comより

免疫原性リスク

抗体医薬品は投与した患者さんの体内で抗体の産生が誘導され、場合によって有効性や安全性に悪影響を及ぼす可能性があります。

このような点から、チェックポイント阻害剤による治療効果がでる患者さんは~25%程度であり、また、長期の効果が出にくいということもあるそうです(※2)。

 さらに、免疫チェックポイント阻害剤は免疫細胞を活性化することにより薬効を発揮するので、免疫反応が過剰になったことにより重度の免疫関連の副作用IRAE: immune-related adverse events)が発生してしまうケースもあります。

それに対してPD-1/PD-L1の阻害を低分子で行うという試みが論文になっていることをみずほ証券シニアアナリスト 都築さんに教えていただきました。

Therapeutictargeting of PD-1/PD-L1 blockade by novel small-molecule inhibitors recruitscytotoxic T cells into solid tumor microenvironment(※2

この論文によると、PD-1/PD-L1の阻害剤が低分子である場合、体内の滞留時間が短いため、免疫関連の副作用が生じて投薬中止の必要が生じた場合、副作用の影響を迅速に減らすことができます。また、低分子の方ががんの微小環境(※3)への浸透率が高いことも考えられます。

3 がんの周りにはがん細胞に加え免疫細胞やそれ以外のさまざまな細胞、非細胞成分が存在し、正常細胞の環境とは大きく異なっていることが知られています。特に、免疫を抑制する仕組みが働き、がん細胞が免疫細胞の攻撃を受けず増殖がしやすい環境となっているということが言われています。がん微小環境においても免疫細胞が働きやすい環境を作ることが重要だと考えられます。

ペプチドの分子量は抗体の1/100程度であり、体内動態のコントロールが可能がん組織への浸透率が高いというメリットはペプチドでも成り立つと考えています。(抗体とペプチドの性質の比較はADCとPDCの比較のスライドに記載している通りです)。

(2022年12月期 第2四半期決算説明会資料 Page26)

PD-L1阻害ペプチドの臨床開発の進捗はペプチドリームにとって大きなカタリストとなると考えており、期待しています。
進捗があり次第、お知らせさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

2022年9月3日土曜日

JCRファーマの記事でペプチドリームとの共同開発の件が紹介されました

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。

2022/8/10より日経産業新聞の「仕事人秘録」のコーナーでJCRファーマ創業者である芦田会長兼社長の連載が掲載されています。「仕事人秘録」とは企業経営者などに隠れたエピソードや体験談を語ってもらうという人気コラムです。

2022/9/3(紙面では2022/9/2)に掲載された第17回目ではペプチドリームとの共同開発について触れられています(→リンク、会員限定記事)。

JCRファーマ独自の医薬品の脳への伝達技術であるJ-ブレイン・カーゴの様々な進化の一端として、共同開発したペプチドの利点をご紹介いただいています。

ご興味のある方はぜひご覧になってみてください。
どうぞよろしくお願いいたします。