2022年9月14日水曜日

RayzeBio社の進捗

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。

2022/9/13にペプチドリームの戦略的提携先であるRayzeBio社が資金調達と臨床開発の進捗に関するプレスリリースを行いました(リンク)。

今回RayzeBio社はシリーズDの資金調達として、Viking Global InvestorsSofinnova InvestmentsWellington Managementなど、ベンチャーキャピタルやクロスオーバー投資家から総額160百万ドルを実施しました。設立以来の調達総額は418百万ドルとなります。

また、リードプログラムであるRYZ101が現在膵消化管神経内分泌腫瘍(GEP-NET)患者を対象にP1b/3試験を実施中であり(※1)、来年には早くもP3に入る見通しであることも開示されました。RYZ101はアルファ線を放出する放射性核種であるAc(アクチニウム)をSSTR(ソマトスタチン受容体)に対してターゲティングしている次世代型の放射性治療薬候補品です。

このRYZ101についてさらに、SSTRを発現している進展型小細胞肺がん(ES-SCLC, extensive stage small cell lung cancer)を対象とした試験(※2)も開始する予定ということです。

1 神経内分泌腫瘍はさまざまな臓器に分布する神経内分泌細胞の腫瘍ですが、そのなかでも膵臓や消化管に発生した腫瘍に対し、ルタテラなどルテシウム(ベータ線を放出)を用いた治療を実施後に進行してしまった患者さんが対象となっています。

2 標準治療との併用によるファーストライン治療に対する試験です。

RYZ101Acを用いた放射性治療薬として最初に承認される薬剤になることを目指しています。

RayzeBio社はペプチドリームと共同でペプチドを用いた次世代の放射性医薬品を複数開発しています。RayzeBio社が資金調達に成功し、リードプログラムも順調に進んでいるというニュースはペプチドリームとのプログラムにとっても非常にプラスであると考えています。

どうぞよろしくお願いいたします。