2022年2月26日土曜日

多摩川スカイブリッジ歩きました

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。

今日、開通前の多摩川スカイブリッジを歩くイベントに参加しました。
ペプチドリームの社内の前の道路やキングスカイフロントの公園には家族連れもおり、普段の静かな殿町とはかなり違う雰囲気でした。

今日は雲がまったくない良い天気で、橋からはモノレールや飛行機を見ることができました。実はペプチドリーム社内からも飛行機は良く見えるのですが、橋の中心からみると、より河口部の方まで見渡すことができ、非常に見晴らしが良かったです。
橋からみなさん河や飛行機の写真を撮っていましたが、中にはペプチドリームの写真を門の外から撮っている方もいました!

橋から撮ったペプチドリーム。更地に新棟を建設予定です。
 

2022年2月24日木曜日

経口化について

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。

4Q決算説明会では、汎用性の高い経口化技術のブレークスルーがあったとご説明させていただきました。

経口剤は、注射剤と異なり自宅で服用でき、特に、慢性疾患など長期に服用が必要な場合には大きなメリットとなります。

一方、経口剤の開発についてはいくつか越えなければならないハードルがあります。経口剤は主に小腸から体内に吸収されますが、その前に胃酸で分解されてしまったり、吸収されずに排泄されてしまいます。また、体内に吸収された後も血液に入る前に一部が肝臓で分解されてしまいます。薬剤を注射で投与すると100%血液に到達するのに対して、飲み薬の場合その比率は低くなります(この比率をバイオアベイラビリティといいます)。

経口剤のアプローチ


 ペプチドを経口剤にしようとする場合、ロスする分も考慮した上で、血中で有効な濃度を保てるように設計する必要があります。

2021/8/27のブログ「細胞膜通過のための取り組みで細胞膜を通過するペプチドを作るアプローチをご紹介させていただきましたが、「1.ペプチドの最適化」「3.低分子化」は腸管からの吸収率を高める目的にも応用することができます。さらに別のアプローチとして今回取り上げたのが製剤(formulation、フォーミュレーション)技術の活用です。製剤とは、薬の薬効成分に様々な化合物を加えて、実際に服用する形に加工することです。例えば、錠剤・カプセル剤のように安定性を高め形態を整える技術、消化管からの吸収性をコントロールする技術、苦みを感じないようにマスキングしたり口腔内で溶けやすくする技術も含まれます。

昔からある様々な技術をペプチドリーム独自の「レシピ」で組み合わせることで、体内への吸収を高める試みが奏功し、ある程度の法則性もあることから、汎用的に様々なプログラムに適用できると考えています。

経口化により製品を大型化することができ、製薬企業では対象疾患によっては経口剤にできない限り開発を行わないという方針も取りうるため、汎用的に経口化技術を適用していけるということはペプチドリームのビジネス面における可能性を大きく広げることになります。

今後の進捗を見守っていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

2022年2月17日木曜日

研究開発プログラムのアップデートについて

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。
4Q決算説明会でお話した、研究開発プログラムのアップデートのサマリーです。

1.研究開発プログラムの内訳について

プログラム数については123個と、20219月末と同数です。開発ステージの内訳として、リードーGLPステージへのステージアップ(2件)、ヒットーリードステージへのステージアップ(2件)がありました。リードーGLPステージにステージアップした2件はともにPDCのプログラムです。
アプローチ別の内訳については、ペプチド・低分子医薬品が+1PDC医薬品が▲1となっています。これは、PDCとして開発を検討していたプログラムをペプチド医薬品プログラムにシフトしたためです。
現状、ペプチドリームではプログラム数を増やすことより、優先順位の高いプログラムのステージアップにリソースを集中しています。

2.主なプログラムの状況(決算説明資料p.17の抜粋)


No.1 PD-L1インヒビター
BMS-986189というコードでBMSが開発しているPD-L1阻害ペプチドは201612月に注射剤としてのPhase1を終了していましたが、R&D説明会でお伝えした通り、このペプチドを元にした次世代薬の臨床試験が開始される見込みであるとのことです。

No.4 PA-001
2022/2/4に発表したとおり(リンク)、オミクロン株を含む様々な変異株に対して抗ウイルス活性を示すことを確認しました。
また、2022/2より日本での臨床研究を開始しました。現在、今月中の初回投与を目指して医療機関での準備が進められています。さらに、R&D説明会でお伝えした通り、経口化の取り組みも進めています。
これらのデータを活用しながら、最速で上市するにはどのような進め方がいいのか、複数のシナリオを想定しながら開発パートナー候補との協議を進めています。

No.17 c-Metアゴニスト(=PG-001
ペプチグロースが細胞医療/再生医療に使用される成長因子の代替ペプチドを開発・販売していくのに対し、ペプチドリームでは治療薬用途での開発を進めており、c-Metアゴニストについては共同研究開発パートナー候補との協議が進んでいます(秘密保持義務を負うステータスが近づいているため、p.17のパートナーの欄を「非開示」に変更しました)。
成長因子は細胞表面の受容体をターゲットにしていることが多いため、これらの代替ペプチドはPDCのキャリアペプチドとしていろいろなプログラムへ展開する(=ハブ&スポーク※)ということも今後考えています。

3. 2022年の臨床入りプログラム

2022年に臨床入りするプログラムとしては、2-5個を想定しています。すでにPA-001の臨床研究は開始しており、その他のものとしてBMS社の次世代薬・GhRアンタゴニスト(Amolyt社が臨床準備中)なども含めて考えています。

どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。

※ハブ&スポーク:ハブを中心にそこから伸びる複数のスポークによってネットワークが形成されること



2022年2月14日月曜日

川崎市のイベントに羽賀選手が登場します

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。

2/20(日)午後に川崎市が主催する「東京大会を終えて 共生社会へ向けた新たな幕開け~かわさきパラムーブメントフォーラム~」にペプチドリーム所属の羽賀選手が登壇します(リンク)。

会場での参加は事前申し込み制、オンライン配信については登録不要で、こちらのリンクから視聴可能ということです。

ご興味のある方はぜひご覧ください!
どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。

2022年2月10日木曜日

2021年 通期決算説明会 動画をアップしました

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。
2021年度通期決算説明会の資料と動画をホームページにアップしましたので、お知らせいたします。

・研究開発プログラムのアップデート
・2026年までの研究開発の見通し
・短期~中期~長期の成長イメージ
を中心にご説明させていただきました。

それぞれについてはまた詳細な中身をブログでもご紹介させていただきます。
どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。

2022年2月9日水曜日

2021年度通期決算を発表しました

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。
 
2021年度通期決算を発表しました(リンク)。

売上高は93.6億円(前期比▲19.8%)、営業利益は44.1億円(前期比▲36.8%

2021/12/22にお伝えした通り(リンク)、期初予想からの下方修正を行いました。
コロナ禍で外部CROを含む研究リソースが逼迫している状況の中、交渉先の意思決定の際に必要なフィージビリティ試験の完了時期が想定より後ろ倒しとなったことなどにより、2021年に見込んでいた契約締結が2022年にずれ込むこととなりました。

当期純利益については修正予測を上回る36億円(前期比▲18.9%)となり、期初予想の通りでした。これは、為替差益が約3.1億円出ていることや、研究開発費を最適化したことなどによる効果です。

プログラム数については123個と、20219月末と同数ですが、
リードステージへのステージアップ(2件)、ヒットステージへのステージアップ(2件)がありました。

決算説明会の内容については、来週以降またご説明させていただきます。
どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。

2022年2月8日火曜日

主要なリスクのマッピングについて

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。

ペプチドリームの202012月期 有価証券報告書が金融庁の「開示の好事例」に取り上げられました(リンク)。

4. 「事業等のリスク」の項目で各リスク項目を発生可能性と影響度の軸でマップ化した点がわかりやすいとご評価いただきました。

こちらの記載にある通り、ペプチドリームでは事業を行うにあたり影響の高いリスクとして、コロナウイルス感染症が流行している現状を鑑み「感染症等の発生」と、近年ますます増加している「サイバー攻撃」を挙げています。

今後も、有価証券報告書やサステナビリティレポートにおいて、リスク管理体制や重要なリスクの内容について開示を進めていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

2022年2月7日月曜日

PA-001の臨床研究の開始について

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。

PA-001の臨床研究について、臨床研究実施計画・研究概要公開システム(jRCT)に公開されました(リンク)。
コロナウイルス感染症の患者さんではなく、健常男性を対象に、PA-001の注射剤を投与したときの安全性および薬物動態を検討()します。
投与は1回行い、投与後に何か好ましくない出来事が観察されないか確認します。

数名ずつ投与して安全性に懸念がないか確認しながら、投与量を少しずつ増やしていき、30名への投与を予定しています。

実施場所は医療法人相生会 墨田病院です。

どうぞよろしくお願いいたします。
 
    薬物動態の検討:薬物が体内に投与されてから排泄される過程。体内の濃度の変化などを確認する

2022年2月4日金曜日

PA-001のオミクロン株に関する活性について

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。

PA-001について、2021/11/11付けプレスリリースの通り、20221月の臨床研究開始の見通しをお伝えしていましたが、CRBでの承認を昨日得ることができました(リンク)。審査に想定以上の時間がかかり、ご心配をおかけしました。詳細についてはまた情報が公開され次第、ご説明させていただきます。

また、今日、オミクロン株についての進捗もご報告させていただきました。PA-001は野生型、アルファ株、ベータ株、ガンマ株、デルタ株と同様、オミクロン株に対しても高い抗ウイルス活性があることを国立感染症研究所との共同研究で確認しました。

来週の決算説明会ではPA-001の進捗や、事業全体についての今後の方針などについてご説明させていただきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。