2022年8月31日水曜日

当社の田邉選手が所属するRIZE CHIBAが車いすラグビー日本選手権大会に出場することが決定しました

みなさま、こんにちは。
IR広報部の沖本です。

8/27、8/28の2日間、来年行われる予定の車いすラグビー日本選手権大会の予選試合が行われました。
当社の田邉耕一選手が所属するRIZE CHIBAが参加し、総当たり戦で2位となり、本大会への出場が決定したということです。

試合の様子がわかる記事がありましたので、リンクを貼らせて頂きます。

日本選手権大会はコロナの影響もあって中止が続いていたため
来年1月に行われる予定の第24回大会についてはぜひ開催され
応援に行けることを祈っています!

2022年8月26日金曜日

RayzeBio社との提携拡大について

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。

2022/8/9RayzeBio社との提携の拡大についてプレスリリースさせていただきました。

RayzeBio社は2020年に設立され、アルファ線核種を活用した新規の放射性医薬品の開発を目指すバイオテック企業です。固形がんを対象に、すでに臨床的には検証済み、しかし未だ放射性医薬品の対象にはなっていないターゲットを選別し、効果的・効率的な薬剤の開発を進めています。

ペプチドリームとRayzeBio社は20208月にペプチド放射性医薬品(RI-PDC)の創製に関する戦略的共同研究開発契約を締結しました。(リンク)。

この時点の契約内容は、複数のプログラムでRI-PDCの開発を進めるにあたり、ペプチドリームが非臨床段階までの研究開発を主導し、RayzeBio社がその後の臨床開発・商業化を主導するというもので、開発・商業化に関する全世界の権利はRayzeBio社が持っていました。

今回の提携拡大により、まず、①共同開発プログラムが追加されました。それに伴い、戦略的提携の期間が延長されました。また、②共同開発プログラムの日本の開発・商業化権利について、ペプチドリームがオプション権を取得しました。
 
この②については非常に注目していただきたいポイントでして、PDRファーマが会社として加わり、今後進めていきたい方向性を今回形として示すことができました。


 
すなわち上の図のように、
    ペプチドリームがRI-PDCの創製を実施
    海外パートナーが海外での開発・製造・販売を実施
    先行した海外での臨床データを活用し、国内でPDRファーマが効率的に開発を実施、日本での製造・販売を行う
というものです。

ペプチドリームには海外パートナーからのロイヤルティ収益が期待でき、
PDRファーマには国内の製品売上が期待できます。 

今回は既存の契約の変更として実施しましたが、今後RI-PDCの提携を海外企業と実施する際には、最初から日本の権利はペプチドリームに残して導出を行う、ということも積極的に行っていきたいと思います。
 
RayzeBio社やNovartis社と共同で、あるいは自社で進めているRI-PDCプログラムは順調に進んでおり、今期後半~来期にかけて臨床候補化合物の特定を目指しています。
 
どうぞよろしくお願いいたします。
 
こちらもご覧ください
2021/6/10 RayzeBio社からマイルストーンフィーを受領しました

お問い合わせフォームを変更しました

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。
ペプチドリームのお問い合わせフォームを変更しました。

新たに「お問い合わせカテゴリー」という項目を追加しました。
株主の皆様からのお問い合わせについては
ここから「IR・広報/その他に関するお問い合わせ」を選んでください。



どうぞよろしくお願いいたします。


2022年8月16日火曜日

PA-001の臨床研究の結果と今後の開発計画について

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。
決算説明会で、新型コロナウイルス感染症治療薬として開発を行っているPA-001の進捗をご説明させていただきました。

PA-001はペプチドリームの関連会社であるペプチエイドで開発されており、2022/2より臨床研究を実施していました(リンク)。
2022/6に被験者への投与を終了し、2022/8/10に最終レポートが発行されました。

この臨床研究にて健常男性を対象に安全性と薬物動態を検討し、

    安全性について:安全性の懸念・副作用が無く完了
    薬物動態:投与量に応じて血中濃度が高くなるという、極めて高い線形性・用量依存性を確認

という良好な結果が取得できました。

これらは、薬の性質として最重要のファクターであり、今回良好な結果が得られたことは今後開発を進めていく上での大きな一歩となりました。
次は、PA-001の患者さんでの薬効を確認するというのを大きな目標として、米国でのフェーズ1/2a試験を計画しています。米国での開発を考えているのは、

・患者さんを確保しやすい
・提携活動にとっても米国でのデータが有用

という理由です。

以前、PA-001について2022年中に実用化できる可能性があるというご説明をしていました。
その際は緊急承認という枠組みでの可能性を想定していましたが、現状を考えると着実に臨床試験でデータを取得し、薬効を確認していくということを考えています。

計画では、2023年のフェーズ1/2a試験開始を予定しています。
今般実施した臨床研究のデータを活用することでフェーズ1試験を短縮できると考えています。

また、以前からお伝えしていた通り、PA-001がターゲットとしているコロナウイルスのスパイクタンパクS2領域は変異があまり起きていない領域であるため、変異株に対しても効果が変わらないという大きな優位点があります。
細胞を用いた最新のデータではBA.5系統に対しても活性を確認しました。
BA.2.75系統にも効果を持つ可能性が高いと考えています。

また、経口薬の開発についても継続していています。現状走っている注射剤での患者さんでの薬効(=PoC)確認に最も優先度を高く置いているのですが、注射剤での臨床試験が走っている横で同時に経口剤の開発も走らせるというのが理想的だと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

こちらもご覧ください

2022年8月10日水曜日

今期売上見通しについて

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。本日決算説明会を実施いたしました。 


その中でもまずは業績見通しについてご説明させていただきます。ペプチドリームはQ2からPLについても連結決算となり、以下の2つのセグメントを設定しています。

① 創薬開発事業セグメント→ペプチドリームで行っている事業
② 放射性医薬品事業セグメント→PDRファーマで行っている事業

2022年通期の連結売上高の見通しをQ1に245億円と開示させていただきました。
その内訳としてはペプチドリーム 130億円~、PDRファーマ ~115億円です。
ペプチドリームは2022/6までの実績は約11億円ですが、7月以降に複数の仕掛り中のPDC案件の新規契約として85~100億円を見込んでおり、通期の業績予想に変更はありません。

創薬開発事業の今期売上見通し


この仕掛り案件の中には2021年から交渉を開始し、昨年の売上下方修正の背景にあった期ずれ案件が含まれています。期ずれということで2022年の前半に新規の契約のリリースが出ることを心待ちにしてくださった方も多いと思いますが、想定したより時間がかかっている状況です。

その背景として、①時間をかけてフィージビリティー試験を行ってきたこと、②契約規模が大きくなっていることから契約交渉にも時間がかかっていること、③非常に新しい分野であることから、今後のリサーチプランの協議など深い議論を進めているということが挙げられます。現状としては、フィージビリティー試験で複数のポイントに対して良い結果を出し、契約の交渉に入っているということで、確度は高いと考えています。

一方、PDRファーマについては製品販売売上がメインであることから、あまり四半期ごとの大きな変動はなく、連結となった2022/4~2022/6の売上高が39億円で、今年は9カ月分の寄与として~115億円を見込んでいます。また、昨日のブログに書かせて頂いた通り、セグメント利益として1.9億円の黒字を達成することができました。

放射性医薬品事業の今期売上見通し


期ずれ案件についてはご心配をおかけしていますが、何か進捗が出しだい、プレスリリースなどでお知らせさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。


2022年8月9日火曜日

2022年12月期 第二四半期決算について

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。本日、202212月期 第二四半期決算を発表しました(LINK)。
また、RayzeBio社との提携拡大についてのプレスリリースも行いました(LINK)。

主なアップデートは以下の通りです。

1.通期Core営業利益予想を66億円に変更(決算短信:サマリー)

PDRファーマ連結での業績予測について、売上収益については第一四半期で245億円と開示しました。
今回Core営業利益(※)予想として66億円を新たに開示しています。

※Core営業利益とは、営業利益から買収関連費用や買収に関する会計処理の影響など、非経常的な項目を除いたものです。

2.パイプラインの内訳について (決算短信2ページ)

2022/6末時点でのプログラムの総数は3月末時点と同じ124プログラムです。
リード化合物より進んだステージにおいて内訳の変更はありません。

3.RayzeBio社との提携拡大について

2020/8に開始したRayeBio社との戦略的提携を以下の通り拡大することに合意しました。

RI-PDCの共同開発プログラムを新たに追加するため、戦略的提携の期間を延長
・両社が共同開発するRI-PDCプログラムについて、ペプチドリームが日本での開発・商業化を行うことができるオプション権をRayzeBio社から当社に付与

これは、海外パートナーが海外でのRI-PDCの開発を実施する中で、PDRファーマで海外データの活用なども行いながら日本での開発を行い、販売も行っていくというビジネスモデルです。

ペプチドリームとPDRファーマのシナジーをどのように出していくかという点においてモデルケースになると考えており、このような提携の手法により、PDRの製品ポートフォリオを拡充していけると考えています。

4.2Q業績について(決算短信:17ページ)

2QよりPDRファーマがBS/PLで連結となり、売上収益50.2億円(対前年同期比72.2%)、
Core営業利益▲11.8億円、営業利益▲15.5億円となりました
・売上の内訳は以下のとおりです

 

創薬開発事業セグメント=ペプチドリーム)

放射性医薬品事業セグメント=PDRファーマ)

連結

売上収益

11.1億円

39.0億円

50.2億円

セグメント利益

13.8億円

1.9億円

11.9億円

営業利益

 

 

15.5億円


ペプチドリームについては、Q2までに大きな新規提携やマイルストーン収益などが無かったためセグメントで赤字となっていますが、今期の売上収益予想は245億円から変更ありません。
また、PDRファーマは昨年9月時点では2022/3月期の営業利益が▲5億円の予想でしたが、今般の連結期間である2022/42022/6においては新製品の売上貢献などから、セグメント利益として1.9億円の黒字を達成することができました。

明日開催される機関投資家・アナリスト向け決算説明会で使用する資料を今晩ウェブサイトに掲載いたします。説明会の内容はまた別途ご紹介させていただきますのでよろしくお願いいたします。

2022年8月8日月曜日

JPX日経インデックス400に選定されました

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。

ペプチドリームは2022年度(2022/8/31~2023/8/30)の「JPX日経インデックス400」の構成銘柄として選定されました。昨年に続き、2年連続の選定です。

業績面・財務面さらにはガバナンス面と様々な観点から
企業価値の向上に努めてまいりたいと思いますので
引き続きよろしくお願いいたします。

こちらもご覧ください:

2022年8月2日火曜日

低分子化に関する論文が発表されました

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。

2022/7/29に特殊環状ペプチドから低分子創薬を行う論文が発表されました(リンク)。
Journal of Medicinal Chemistryという、医薬品化学分野の最高峰の雑誌の一つと言われているアメリカ化学会発行の学術雑誌に掲載される予定です。

この論文は塩野義製薬の研究者との共著論文で、「Peptideから低分子へ」、ヒットペプチドから得られたファーマコフォア(※)情報をもとに低分子をデザインする方法論について、NNMT(ニコチンアミドN-メチルトランスファー酵素)をターゲットとしたケースにより成功したというものです。

一般的にペプチドは低分子化合物と比較して複雑な様式でターゲットと結合するので、ペプチドからの低分子化には工夫が必要で、今回の論文では新規性の高い手法を活用しています。

低分子化合物ライブラリーを用いたスクリーニングの成功確率は1/31/4くらいともいわれています。低分子化合物医薬品の開発において、この論文のように、短期間で非常に高い確率でヒット化合物を取得できるPDPSを用い、まずはペプチドのヒットを得てから立体構造解析を経て低分子化合物を理論的にデザインしていくというやり方の方が近道かもしれません。
ご興味があればぜひ読んでみて下さい。

どうぞよろしくお願いいたします。

※ファーマコフォア:ターゲットとの相互作用に必要な医薬品の立体的な特徴
 
こちらもご覧ください

ペプチドリームの論文/プレゼンテーション一覧はこちら