2019年4月19日金曜日

塩野義製薬から3回目の技術ライセンス料を受領

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。当社は18日(木)の18時に、「塩野義製薬株式会社への創薬開発プラットフォームシステム:PDPS技術移転完了のお知らせ」を発表しました。金額は非開示ですが、当社はこの2019年6月期 第4四半期に技術ライセンス料を受領することになります。

塩野義製薬との関係は良好です。まず2016年2月に創薬共同研究開発契約を締結したことから始まりました。塩野義製薬が持っている創薬ターゲット(標的タンパク)に対して、当社の数兆種類の特殊ペプチドからなるPDPSを用いて、塩野義製薬が見つけることができなかった医薬品候補化合物(ヒット候補化合物)を創り出す作業を共同で進めていくものです。ここでの成果をみて、PDPSがヒット候補化合物を生み出す優れた創薬開発プラットフォームシステムであることを実感されたことにより、2017年6月にPDPSの非独占的ライセンス許諾契約を締結しています。

PDPSの技術を塩野義製薬に移転することによって、塩野義製薬は自社の研究所で創薬ターゲットの制約なく自由にPDPSを用いた創薬開発を行えるようになります(PDCは別契約となります)。2018年5月に技術移転の第一ステップが終了したことを発表しましたが、今回、技術移転の第二ステップが終了しました。これで技術移転が完了したことになります。

塩野義製薬が3月14日に開催されたR&D説明会では、塩野義製薬でPDPSを用いたペプチド創薬が2019年3月時点で12プログラム進められていることが説明されています。私は今回の技術移転完了により今後、これまで以上のペースでPDPSを用いた創薬開発に取り組んでいただけると予想しております。