2020年12月8日火曜日

仏アモライト社との戦略的共同研究開発およびライセンスオプション契約締結を発表

 みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。当社は12月8日に「仏Amolyt社との戦略的共同研究開発およびライセンスオプション契約締結のお知らせ」を発表しました。

当社が見出した成長ホルモン受容体拮抗薬候補ペプチド化合物について、フランスのAmolyt Pharma(以下 アモライト社)と、先端巨大症を適応症とする新しい治療薬の開発を目的とした、最適化に関する戦略的共同研究開発を開始します。

最適化したペプチド化合物について、アモライト社が臨床候補化合物と評価し、導入を選択した場合は、当社はアモライト社からライセンスオプション行使フィーを受領します。また、その後の開発が順調に進捗した場合は、その進捗に応じてマイルストーンフィーを受領することになります。

先端巨大症は、脳の奥の脳下垂体と呼ばれる小さな器官にできる良性の腫瘍が成長ホルモンを過剰分泌することが原因となり、手足やあごの肥大という症状が現れ、適切な治療を施さなければ重度の合併症を引き起こします(推定患者数は、米国が約2万6千人、欧州が約3万5千人、日本は約1万人)。

アモライト社は、希少な内分泌および代謝性疾患の治療用ペプチドの開発を専門としたグローバル企業であり、同社の開発パイプラインのうち、副甲状腺機能低下症の治療用ペプチド「AZP-3601」は2020年9月に第1相臨床試験入りしています。私は2021年12月期中の導出(ライセンスアウト)の可能性もあると予想しており、今後の進捗を見守りたいと思います。