2019年2月3日日曜日

渡辺化学工業の工場を見学してきました

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。1月31日(木)に渡辺化学工業の西風新都工場(広島市安佐南区)を見学してきました。

2016年5月に当社は、渡辺化学工業とのアミノ酸・特殊アミノ酸の供給に関する戦略的提携を結んでいます。この提携を受けて、渡辺化学工業は西風新都工場の建設に着手しました。西風新都工場は実験棟、製造棟、倉庫棟からなり2017年6月に稼働を開始しましたが、2018年4月に実験棟内に実験室(3室)の増設を決め、それが2018年11月に完成しました。

渡辺化学工業は、明治維新よりも前の1845年に薬問屋として創業し、170年以上もの歴史ある会社です。時代の変化に応じて取り扱い製品を変えてこられ、1982年からは京都大学薬学部薬品製造学研究室でペプチド合成の勉強をされた渡邉英彦氏(現 代表取締役会長)の発案によりペプチド合成関連製品の製造販売を開始し、その領域が主力事業となっています。

現在は、ペプチド合成に用いるアミノ酸誘導体や特殊アミノ酸(非天然アミノ酸)を含むペプチド合成用試薬を約5,000種を扱う、この領域での国内トップメーカーです。当社独自の製品も200種程度あるそうです。いち早くこの領域に特化したことによるノウハウの蓄積を強みとしており、見学した工場は多品種の製品を高純度で安全に製造する工夫が随所にありました。

今回、工場見学前の説明および工場内の案内はすべて渡辺化学工業の6代目の代表取締役社長である渡邉路維氏が行ってくれました(写真の右から2番目)。渡邉社長とは当社が2017年9月に開催した当社の新本社・研究所の完成披露パーティーで初めてお会いしたのですが、その際に私が言った「御社の工場をぜひ見学させてください」という言葉を覚えていて、2018年11月末にメールをくださり、今回の見学が実現しました。ありがとうございました!

特殊ペプチド創薬の実現に向けたインフラの整備が、いろんな会社に支えられて着実に進んでいることを改めて感じました。