みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。2021年の取引初日となる1月4日(大発会)の15時30分に「業績予想の上方修正に関するお知らせ」をリリースしました。
2020年12月期の業績予想を当初予想の売上高100億円以上、営業利益53億円以上、当期純利益40億円以上から売上高116億円、営業利益67億円、当期純利益42億円と上方修正しました。売上高及びすべての利益項目で過去最高(2019年6月期の売上高72.1億円、営業利益35.7億円、当期純利益27.7億円)を大幅に更新する見込みです。
新型コロナウイルス感染症の拡大による影響はありましたが、当社は日本の上場バイオ企業のリーダーとして、かかげた業績予想は何がなんでも有言実行してみせると役職員が一丸となって頑張りました。12月に入り、国内大手証券から2020年12月期の業績予想を売上高52.9億円、営業利益9.3億円とするレポートが出てからは業績目標達成ではなく上方修正することに一段と力が入りました。
なお、当社の戦略的パートナーであり、当社が投資有価証券を保有する米国Kleo(クリオ)社について、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、財務基盤の強化等を目的に、同社の主要株主である米国Biohaven(バイオヘイブン)社(NYSE:BHVN)による合併が実施されることになりました。これに伴い、当社が保有するする投資有価証券の評価額が帳簿価格を下回ったため、9.5億円の特別損失を計上する見込みとなりましたが、これを吸収して当期純利益は当初予想を上回る見通しです。
Kleo社とペプチドリームが共同で開発を進めてきたCD38-ARMプログラムは、米国FDAから新規治療薬の承認を取得した実績のある米国Biohaven社(※時価総額が5,000億円を上回るニューヨーク証券取引所上場のバイオ医薬品企業です)が引き継ぐことになりました。当社が同日にプレスリリースした「戦略的パートナーKleo Pharmaceuticals社の米国Biohaven社による合併のお知らせ」の中で、米国Biohaven社のCEOブラッド・コリック氏から「当社の臨床開発チームは、ペプチドリームのチームと共に、様々な疾患に苦しむ患者さんに対して新たな治療薬を届けていけることを楽しみにしております。」とのコメントをいただいております。私は医薬品開発の推進という観点では、当社にとってよい方向に落ち着いたのではと考えております。