みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。当社は25日(火)、「参天製薬との包括的創薬共同研究開発契約締結のお知らせ」を発表しました。本契約に伴い、当社は参天製薬から契約一時金を受領します。
これで創薬共同研究開発の契約企業は19社となりました。19社の内訳は、国内製薬企業が7社、海外製薬企業が12社(米国企業が6社、欧州企業が6社)です。
当社にとって今回の契約は大きな意味を持っています。これまでは契約先企業に対し当社独自の創薬開発プラットフォームシステム:PDPSを用いてヒット候補化合物の提供を行ってきましたが、今回はヒット候補化合物の先にあるリード候補化合物、そしてさらにその先にある開発候補化合物の特定まで(前臨床試験の一部)を当社が担当する内容になっています。
宇宙ステーションを利用した高品質タンパク質結晶化/構造解析、最先端のモデリング/インフォマティクスなどを使いこなす当社の優秀な研究員が、強い想い(パッション)をもって、化合物の最適化工程を一気通貫で行うことで、新規医薬品の研究開発のスピードアップが見込めると思います。当社にとってはマイルストーン収入の増加やその発生までの期間短縮につながることが期待されます。
参天製薬は、創業が1890年と歴史と実績のある会社です。眼科に特化したスペシャリティ・カンパニーで、日本国内の医療用眼科薬市場のトップ、世界でも有数の眼科薬メーカーです。
参天製薬のチーフ・サイエンティフィック・オフィサー(CSO)兼 研究開発本部長のNaveed Shams(ナヴィード・ジャムズ)氏は「このパートナーシップにより、参天製薬は未充足ニーズに応える能力を強化・拡大していく所存です。今後、生物製剤や低分子医薬品に加え、特殊環状ペプチドが、眼疾患に対する新たな治療選択肢の一つとなることを期待しています」と述べておられます。
参天製薬と協業して進める次世代の眼科疾患治療薬の創薬研究開発の進展を楽しみに待ちたいと思います。