2017年11月10日金曜日

ゲイツ財団

みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。当社は9日(木)、ビル&メリンダ・ゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation;以下 ゲイツ財団)から結核及びマラリアに対する新規治療薬の研究開発のための助成金(グラント)を受領することになったと発表しました。

ゲイツ財団は2000年にマイクロソフト社の創業者で会長のビル・ゲイツ氏と妻のメリンダさんらにより創設された米国シアトルに本部を置く財団法人で、途上国における健康問題や貧困の支援を主な活動としている世界最大の慈善基金団体です。

そのゲイツ財団が結核及びマラリアという世界的に問題となっている感染症に対する新規治療薬の開発に際して、選んだ技術が当社のPDPSでした。ちなみに結核で年間約180万人、マラリアで約73万人が死亡していると報告されています。それらの多くは途上国の貧しい人たちです。

これから当社はゲイツ財団から受領する助成金とネットワークを用いて治療薬の候補となる特殊環状ペプチドを見出すための複数のプログラムをスタートさせます。ゲイツ財団が求めるいい候補化合物が見つかった場合は、アフリカ等の貧しい国に対してはゲイツ財団の資金とネットワークにより治療薬の開発が行われ、安価で提供されます。一方、先進国においては、ペプチドリームがその候補化合物を自社での製品化及び他社にライセンスする権利を有しています。

私は実質ノーコスト、ノーリスクで世界的に関心の高い感染症の研究開発が進められ、しかも社会貢献もできるというありがたい内容だと思っています。