みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。昨日、7日の14時から塩野義製薬、積水化学工業及び当社の3社合弁による特殊ペプチド原薬の製造受託会社(CMO)設立に関する記者会見を川崎市殿町の新本社・研究所で行いました。新会社の社名はペプチスター株式会社です。
テレビ会社を含む30名を上回るマスコミのみなさまに参加していただきました。100名近い人員が収容できる当社のホールの“こけらおとし”となりました。
まずペプチスターの社長に就任予定の当社の窪田から「特殊ペプチドCMO創立について」と題して約15分間、全体的な話をさせていただきました。次に塩野義製薬の手代木社長から「ペプチスター株式会社設立におけるシオノギの役割」と題してのプレゼン、3番目に積水化学工業の取締役 専務執行役員で高機能プラスチックスカンパニープレジデントの加藤氏が「積水化学における特殊ペプチド原薬事業の位置づけ」と題してのプレゼンを行いました。
3社の新会社における役割を簡単に紹介しましょう。
当社の役割は、これまで蓄積してきた特殊ペプチドの合成ノウハウを提供しつつ、技術開発及び技術融合の分野でリーダーシップをとることです。
塩野義製薬の役割は、薬事法、GMP及びその他法令に則った医薬品の製造に関する知見を有する製薬企業としてそのノウハウを提供することで、高品質な医薬品の製造に貢献することです。また、革新的ペプチド医薬品を創製し、特殊ペプチドの価値を世界的に証明する役割も担っています。
手代木社長はプレゼンの中で、当社と実施中の4つのターゲットに対する共同研究に関して、低分子アプローチで攻略が困難だった創薬ターゲットについて、短期間で高活性ペプチドの取得に成功したプロジェクトが出ていること、塩野義製薬の研究員が「これはすごい」と評価しているという話を紹介していただきました。
積水化学工業の役割は、生産性の高いペプチド合成技術での貢献です。積水メディカルで開発中のペプチド合成法「STag(エスタグ)法」は、現在のペプチド合成法の主流である固相合成法と異なり、溶解性の高いタグを使用した独自の液相合成法です。このSTag法を新会社の中でさらに発展させて、固相合成法と比べて安価、高純度、高品質なペプチド合成法を確立し、生産性の高いペプチド原薬の製造に貢献することを目指します。
3社のプレゼンの後に質疑応答の時間を取りましたが、質問が途切れず入り、予定時間を大きく超えることになりました。マスコミのみなさまが関心を持っていただけた結果だと思います。
東京では当日の夜23時からテレビ東京のワールドビジネスサテライトで会見の状況が
約50秒枠で放送されました。また参加したマスコミの多くが本日8日に写真付きの記事にして紹介してくれました。
長くなりましたので、ペプチスターの意義については改めて紹介させていただきます。