みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。
今回で4製品目となるPG-004はBMP4とBMP7の両方に対する阻害活性を持つ、“Noggin-like”なペプチドです。Noggin(ノギン)とは、BMP(骨形成タンパク質:bone morphogenetic proteins)のシグナル伝達を阻害する因子として知られており、神経への分化などに大きく関与します。PG-004は近年盛んに研究開発が行われている膵臓・肺・腸などの再生医療・細胞医療や、オルガノイド(※2)作成などへの用途が考えられるということです。
ペプチグロースでは、数十種類の成長因子・サイトカインをターゲットに、さらにPGペプチドの開発を進めていく予定です。
※1 PGペプチド:再生医療・細胞治療製品の製造の際に細胞を増殖・分化させる働きを持つ成長因子・サイトカインの代替となるペプチド。化学合成が可能であることから、製造ロット間のバラつき低減・動物由来成分の混入による安全性上のリスクの低減などが期待できます。
※2 オルガノイド:生体外で幹細胞から作るミニ臓器。治療法の研究などに使用されているほか、オルガノイドそのものを再生医療として活用するという取り組みもあります。