2022年3月23日水曜日

放射性医薬品事業の取得価格の変更について

  みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。

昨日、富士フイルム富山化学の放射性医薬品事業の取得価格の変更に関するお知らせを発表いたしました(リンク)。

202192日に本件を発表した際には、取得価格を305億円としていましたが、今回約220億円に変更となりました。

  2021年9月時点、対象事業には、富士フイルム富山化学が開発を進め、20216月に承認を受けた「ルタテラ」、「ルタテラ」と併用する「ライザケア」の販売などに関する権利も含まれていました。

その後、今月末のクロージングに向けて準備を進めるなか、「ルタテラ」を富士フイルム富山化学にライセンスしたAAA社(Advanced Accelerator Applications International社、ノバルティスグループ、通称「トリプルエー」)などと協議し、今回の取得対象に「ルタテラ」「ライザケア」は含めないことを決定しました。
それに伴い、買収事業の価値を見直しし、今回の変更となりました。

一方で、PDRファーマは今後ノバルティスグループから業務委託を受け、「ルタテラ」「ライザケア」の国内輸入手続き、包装、物流などのオペレーションを引き続き行います。それに対する対価も受領します。これまでの、原価や販管費をかけて製品を販売するという構造から業務受託の対価を受け取る構造へと変わりますが、全体として、業績への影響は当面ほとんど無いと見ています。

放射性医薬品を輸入・輸送する際には医薬品の規制に加え、放射性物質に関する規制もかかります。規制に対応しながら、一方で、有効期限が短い(※)という放射性医薬品の特質に合わせ、短時間で確実に輸送するというノウハウも必要であり、PDRファーマが長年培ってきた経験が活かされます。

    放射性物質には半減期が存在し、放射性医薬品の中には数時間~数日しか使用できないものがあります

2021/9の開示では2022/3期の予想として売上高155億円、営業利益は▲5億円としていましたが、4月以降はPDRの既存事業(※※)で202212月までに黒字化達成を目指す計画です。

※※ 新たなプログラムの導入などを除いた既存事業のことを指しています
 
明日10時より、定時株主総会を行います。その後、経営説明会を開催し、株主様へのメッセージや、今後の取り組みをご説明させていただく予定です(リンク)。

お時間が許すようならぜひお越しください。お会いできるのを楽しみにしております。
どうぞよろしくお願いいたします。