みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。当社は3月27日(水)の11時に「ポーラ化成工業とのペプチドを用いた化粧品、医薬部外品および医薬品の研究開発および商業化に関する覚書締結のお知らせ」をリリースしました。
ポーラ化成工業(株)は、ポーラ・オルビスグループで研究・開発・生産を担っている会社です。皮膚科学の知見をもとに、新規有効成分による革新的製品の創出に高い実績があります。
具体的には、2016年7月に日本で初めてシワ改善効果が認められた薬用化粧品(医薬部外品)「リンクルショット メディカル セラム」の開発に成功しています(2017年1月にポーラから発売、初年度の売上高は約130億円)。
2017年12月には「肌の乾燥が気になる方に適しています」との表示許可を取得し、市場初の肌への機能があるトクホ(特定保健用食品)「ORBIS DEFENCERA(オルビス ディフェンセラ)」の開発にも成功しています(2019年1月にオルビスから発売)。
また2018年12月には市場で約10年ぶりとなる新規の美白有効成分(効能・効果:メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ)を配合した医薬部外品の製造販売承認も取得しています(2019年5月発売予定)。
当社との協業については、ポーラ化成工業から提供された標的分子に対して、当社がPDPSを用いて開発候補化合物となるペプチドを特定し研究開発を進めます。私はこの共同研究開発により新規有効成分の開発が早まり、革新的製品の創出期間を短縮することができるのではと期待しています。商業化については化粧品と医薬部外品はポーラ化成工業が、医薬品は当社が進めます。
当社は特殊ペプチドの可能性について、従来の医薬品や診断薬の領域のみならず、広くヘルスケア領域全般に及ぶと期待しており、今回の提携はその取り組みの一環と考えております。