みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。16日(金)の18時に、旭化成ファーマ株式会社(以下 旭化成ファーマ)との「創薬共同研究開発プログラムに係るリードクライテリア達成のお知らせ」を発表しました。
創薬ターゲットに対して見出された特殊環状ペプチドが、両社間であらかじめ設定していたリードペプチドのクライテリアを満たしたことからマイルストーンフィー(目標達成報奨金)を受け取ることになりました。マイルストーンフィーは2019年6月期第2四半期の売上高に計上されます(金額は非開示です)。
この創薬ターゲット(ターゲットは未公表)に関する創薬共同研究開発プログラムは、2017年10月にヒットペプチドを取得したことを発表しています。それから約1年という、創薬研究開発としては短期間でリードペプチドの取得を報告できたことはきわめて順調な進捗といえます。
ヒット及びリードの認定は製薬各社によって様々ですから定義を明記することはできませんが、一般的なイメージとしては、ヒットペプチドは創薬ターゲットの特定の部位に強く結合するという活性や特異性が認定のポイントとして求められますが、リードペプチドの場合はそれに加えて、薬としての特性(薬物動態や溶解度、安定性など)も兼ね備えていることを、あらかじめ両社間で定めたアッセイ系でクリアすることが求められます。高いハードルといえます。
旭化成ファーマは、旭化成グループのヘルスケア領域の事業会社として医療用医薬品、診断薬の分野で事業を展開しています。整形外科を中心に救急・集中治療、泌尿器、免疫、中枢神経などの領域で数々の有用な新薬を送り出した実績を持つ企業です。両社の研究者間の連携はとてもうまくいっているようであり、今後もこのスピード感を維持して、リードペプチドの最適化を進め、医薬品候補ペプチドの取得、そして臨床入りを目指したいと思っております。