みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。当社は25日(水)、米国Merck&Co.,Inc.(以下 米メルク社)との「創薬共同研究開発プロジェクトに係る3つ目のクライテリア達成のお知らせ」を発表しました。3つ目の創薬ターゲットに対して見出された特殊環状ペプチドが、あらかじめ設定していたクライテリアを満たしたことからマイルストーンフィー(目標達成報奨金)を受け取ることになりました。マイルストーンフィーは今18年6月期第4四半期の売上高に計上されます(金額は非開示です)。
2015年の医薬品売上高で世界4位に位置する製薬世界大手の米メルク社(米国、カナダ以外ではMSD社という社名を使用)とは、2015年4月29日に複数の創薬標的タンパク質に対して、特殊環状ペプチドを創製する創薬共同研究開発契約を締結しました。両社の良好な協調関係により、17年6月に1つ目の創薬ターゲットに対して見い出された特殊環状ペプチドがクライテリアを達成し、その後、17年11月に2つ目の創薬ターゲットに対して同様にクライテリア達成、そして今回、3つ目のクライテリアを達成しました。創薬力を補うために有望な医薬品及び新薬候補品を持つ会社を買収するという戦略をとる製薬大手が増えている中にあって、1年間で3つのヒット化合物を見出し、将来の新薬候補物質といえるHit-to-Lead Stageに入ったということは、医薬品業界で注目される動きだと思います。
証券市場では、またクライテリア達成のニュースか、と受け取られているようですが、私は米国メルク社が当社のPDPSのすごさを感じておりメルク社内での評価がさらに高まったという効果だけでなく、当社と創薬共同研究開発の契約締結交渉を進めている複数の企業に対して、1年間で3つのヒット化合物が見出され、Hit-to-Laed Stage入りしたことは、かなり強力なインパクトを与えたのではないかと考えています。