2021年8月16日月曜日

中期計画について

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。

2021年3月株主総会で発表した中期目標について、2Q決算説明会で補足説明を行いました。

ペプチドリームでは2017年に2022/6期までの中期目標として以下の項目を設定していました。

  1. 新薬の上市(承認・販売):1件以上
  2. 創薬共同研究開発契約先(企業数):25社以上
  3. PDPS技術ライセンス先(企業数):8社以上
  4. 臨床試験開始プロジェクト数:10件以上
  5. 研究員数(2022/6期末):120人
このうち3、5についてはすでに達成していますが、1、4のように今後1年間という時間軸では難しい目標も含まれています。
ペプチド医薬品が臨床試験に入るためのハードルの1つであった原薬製造体制についてはペプチスターの設備面の強化により解消しつつあるという状況です。ペプチスターでは小スケールから大スケールまでのcGMP/GMP製造に対応できる2棟の製造棟を備え、ペプチドリームもペプチドリームのパートナー企業も活用できる状況になっています。

一方、
・製剤(formulation)やそれに付随する安定性試験に時間がかかるケース
・コロナウイルス感染症の世界的流行の影響により、今臨床に入っている試験があまり進まず、臨床前のプログラムにも影響がでているケース
などもあり、後者はパートナー企業の臨床入りの意思決定にも大きく影響を及ぼしています。

このように前回の中期目標の制定時から事業環境が大きく変化する一方で、ペプチドリームのビジネスモデルも大きく進化したことから設立15周年という節目で新たな中期目標を制定することとしました。

「Drug Discovery Powerhouse」として、ペプチド創薬のグローバルリーダーを目指すという大きな目標のもと、具体的な項目を設定しました。



現在動いているプログラムについて今後の進捗・確度を吟味し、治療薬の上市品数4件以上、臨床入りしているプログラム数32件以上を設定しました。また、研究段階のプログラム数は160件以上としました。PDPSの自動化などオペレーションの効率化を進めながら、プログラム数を増やしていくことから人員数は220名以上としました。

臨床入りしているプログラム数32件のうち、臨床の前期段階と後期段階にあるものの比率は大体1:1、PDCとPDC以外(ペプチド医薬品・低分子医薬品)のプログラムの比率も大体1:1です。

Drug Discovery Powerhouseのあるべき姿についても以下のように設定いたしました。


ペプチド創薬におけるハブとして中心的役割を担うという業界の中での立ち位置に加え、非財務的な面においてもどのようなあり方を目指すか、ということを考え、この5点にまとめました。

事業の成長・サステナビリティへの取り組みの両面から今後も努力してまいりたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。