みなさん、こんにちは。IR広報部長の岩田です。当社の戦略的パートナーであるKleo Pharmaceuticals(以下 クリオ社)が、多発性骨髄腫を適応症として申請していた「KP1237(CD38-ARM)」のIND(新薬臨床試験開始届)が、米国FDA(食品医薬品局)から承認されたことを、2月6日にニュースリリースとして発表しました。
KP1237は、骨髄腫細胞表面に過剰発現しているシグナル伝達分子のCD38を標的として、クリオ社が当社との共同研究から創製した臨床候補化合物です。
今回の承認について、個人的には3月中だろうと予想していたので、早かったなという印象です。多発性骨髄腫は代表的な血液のがんです。最も多い自覚症状は腰や背中の骨の痛みであり、米国では毎年約3万人が新たに患者として診断されているのに、有効な治療薬が少ない疾患領域となっています。
2020年前半に患者組み入れを開始すると記載されており、次世代のがん免疫療法薬の臨床開発がいよいよスタートとなります。